テクノポップ/テクノポップ関連情報

ネオ演歌 80’s(2ページ目)

紅白歌合戦でしか演歌を聴かない人が多いと思いますが、YMOのメンバー達も絡んでいたネオ演歌特集です。まずは80年代に焦点を当てます。Let's Enka!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

細野・教授による森進一

紐育物語
1980年の前半は、YMOのメンバーなどを中心に歌謡曲のテクノ化が進みました。森進一の「紐育物語」は、松本隆プロデュースによる海外をテーマにしたモダン演歌3部作の第二弾。第一弾は大瀧詠一が手掛けて結構ヒットした「冬のリヴィエラ」。大瀧詠一こそが、演歌の小林旭を始めとした演歌再評価の第一人者ですね。彼のソロアルバム『Niagara Calender』(1977年)でも「名月赤坂マンション」というメレンゲ演歌を披露しています。この第二弾「紐育物語」は「New York Story」と読む細野作曲、細野・坂本編曲のテクノ版。第三弾は筒美京平による「モロッコ」。

発禁処分のテクノ艶歌

音版ビックリハウス(こっちは改訂版だから入っていません!)
大切な曲を忘れるところでした。自ら“テクノ艶歌”と名乗った伊武雅刀が歌う「飯場の恋の物語」(秋山道男=細野晴臣)は、\ENレーベルのカセット『音版 ビックリハウス~逆噴射症候群の巻』(1982年)に収録されていたんですが、発売日に発禁処分を食らいます。原因となった「飯場の恋の物語」は、「銀座の恋の物語」の替え歌っぽいゲイネタのテクノ艶歌で、お堅い人達の顰蹙を買ったようです。その後改訂版がリリースされましたが、「飯場の恋の物語」は「夢見る約束」の差し替えられちゃうんです。

細野・忌野・坂本

日本の人
細野晴臣(H)と忌野清志郎(I)と坂本冬実(S)の3人の頭文字を取ったHIS・・・彼らがリリースした唯一のアルバムが、『日本の人』(1991年)。カヴァー曲も面白みがありますが、やはりCM曲にもなっていたタイトル曲「日本の人」はすばらしい。清志郎のソウルフルなヴォーカルと坂本のこぶしを細野の旋律に乗せるという実験です。実験的であるにもかかわらず、このアルバムはオリコンチャート7位まで行っていますから、さすがですね。

Oh, My Love~ラジオから愛の歌~
清志郎作詞、細野作曲ですから、ほとんどHISと言える2005年の坂本冬美のシングルが、『Oh My Love~ラジオから愛の歌~』。NHKラジオ放送80周年記念として制作されたものです。

幸宏演歌もあったんだ・・・

The Art Of Nipponomics
高橋幸宏はカラオケ嫌いと聞いたことがあるから、演歌やらないにだろーと思っていたら、ありました。それもド演歌の作詞作曲をやっています! Super Eccetric Theaterの『The Art Of Nipponomics』(1984年)に収録されている「男!日本花吹雪」であります。
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