ピアニスト系カヴァー
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坂本龍一ピアノワークス |
教授自身によるピアノソロ・ヴァージョンがあるように、「戦メリ」はピアニストがカヴァーしたくなる曲です。日本なら、「教授フリーク・ピアニスト」と呼びたい(9)岡城千歳ですね。『坂本龍一ピアノ・ワークス』『坂本龍一ピアノワークス2~映画音楽集』という2枚の教授ピアノ・カヴァー・アルバムを出すほどの入れ込みよう。「戦メリ」は、もちろんセカンド(ジャケはファースト)に収録されています。そのピアニストとしての実力から、教授もライナーを書いており、公式カヴァー・アルバムと呼んでもいい内容です。他にも、(10)近藤嘉宏、(11)中村姉妹、(12)扇谷研といった日本人ピアニストもカヴァーしています。
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Otmaro Ruiz Plays Ryuichi Sakamoto |
海外でも、ロサンジェルス出身のピアニスト、(13)Otomaro Ruizは、『Otmaro Ruiz Plays Ryuichi Sakamoto』という文字通りのカヴァー・アルバムを作り、「空飛ぶピアニスト」こと大御所、(14)Richard Claydermanやイタリアの(15)Arturo Stalteriといったピアニストも「戦メリ」カヴァーをしています。
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Variations Part 1 & 2 |
ピアノ系での一押しは、鍵盤のプリンスことクロアチア出身のピアニスト、通称マキシムこと(16)Maksim Mrvicaです。クラシック出身ですが、ポップともクロスオーヴァーした活動もしています。ピアニスト・カヴァーなのにパーカッシヴでエレクトロな味がある作品に仕上がっています。実際、iTMSでは、エレクトロニックにジャンル分けされていました。
もちろん、ピアノ以外の演奏者も「戦メリ」カヴァーをやっています。浪速の天才ギタリストこと(17)押尾コータローや(18)California Guitar Trioといったギター系、ギター奏者の影山敏彦とハープ奏者の吉野友加による(19)tico moon、イギリスのバイオリン・デュオである(20)Duel、琴奏者である(21)Temi、フルート奏者の(22)Lynx、南アメリカの古楽器、パンパイプ奏者である(23)Pierre Belmonde*、サックス奏者の(24)Simon Haram*、オルゴール・アーティストとして知られる(25)西脇睦宏などなど。