The Knife
それは、The Knifeです。北欧電子ポップでも紹介したRoyksoppのセカンド・アルバムにも参加したストックホルム在住のOlof DreijerとKarin Dreijerからなる兄妹デュオ。
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The Knife |
2001年にデビュー・アルバム『The Knife』を自らのレーベル、Rabid Recordsから発表した結構年期が入ったユニットです。怪奇テクノ的にはまだ完成度は低いですが、この時点で独特の耽美な不気味さを放っています。
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Deep Cuts |
セカンドの『Deep Cuts』(2003年)でThe Knifeの怪奇度は、PVと共に上昇します。アルバムは本国スウェーデンのグラミー賞を受賞し、シングル「You Take My Breath Away」もヒットしました。このPVは、2種類あり、一つはケバいイケテいないニューウェイヴ系おねえちゃんが脱力して歌うversion、もう一つはひたすら骸骨が踊るversion。もちろん、骸骨versionがお奨めです。
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Silent Shout |
監督がThe Knifeを見初めたできたらしいサントラ『Hannah med H Soundtrack』(2003年)を経て、リリースされた最新アルバム『Silent Shout』(2006年)、怪奇テクノ路線の継承です。曲によっては、YMOの『B.G.M.』あたりを感じさせてくれます。タイトル曲でもある1曲目「Silient Shout」は、不気味ヴォーカルとサウンドがコワ美しい怪奇トロニカ。PVではエレファントマンのような不気味な奴らが出てきます。サウンド+ヴィジュアル共に完全にノックアウトされたのが、日本人アニメーション・クリエイター、中村元道(この方もとても怪奇系)がPVを作成した「We Share Our Mother's Health」。例えるなら、Kate Bush meets Zombie Nationであります。The Knifeの良さはPVで更に倍増しますので、YouTubeなどを駆使してぜひ見てください。
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The Knife(最近のPVはこちらで見れます)
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MOTOMICHI.COM - JAPONES HASTA LA MADRE(The Knifeの「We Share Our Mother's Health」のPVが見れます)
では、日本にも怪奇テクノはあるんでしょうか?