テクノポップ/アーティストインタヴュー

Dr.Shingoさん、何故ドクターなの?(4ページ目)

ドイツのForteからデビュー、スピード感あふれるトランシーな最新作『INITIATION』を10月11日にドロップするDr.Shingoさんにインタヴュー。でも、何故ドクターなの?

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

お気に入りネタ

――8月から10月の間もかなり精力的にDJツアーされていますが、最近のお気に入りのネタなどあれば、教えてください。

今インタビューを受けている時点ではまだ完全に日程が決定していませんが、アルバムのリリースツアーを企画しています。皆さんの住んでいる所にもお邪魔するかも知れませんので楽しみにしていて下さい。DJのネタ、最近の特にお気に入りの一枚を挙げるとすれば、Vitalic & Linda lambの「bells EP」ですね。

ロックなトラックです。でも先程話したとおり、僕にとってはDJで使う曲全てに意味があり、全部が僕のお気に入りの曲ばかりです。プログレッシブ・ハウスのトラックも良く使ったりしますよ。

仲良し

――SUNRISE名義で活動といった海外のアーティストとのコラボやリミックス仕事もされていますが、特に仲が良い、志向が合うといったアーティストとかいますか?

SUNRISE名義で一緒に曲を作るドイツ人DJ、Torsten Feldとは仲良しで、渋谷WOMBでCross Moutain Nightsと言うパーティーもやっています。今回アルバムに収録されている「Shibuya Rock」を共同プロデュースしたIngo Bossも素晴らしいプロデューサーです。基本的に、既存の物では無く、何か新しい事をやろう、という意気込みを持ったアーティストにはシンパシーを感じます。これからも色々なアーティストと交流を持って、曲を一緒に作れたりしたらいいなと思っています。

日本人アーティストだと、同世代のShin Nishimura君、Hitoshi Ohishi君なんかは良くパーティーで一緒にDJしたりしますね。

アイドル仕事

キミキラSunshine
――Dr.Shingoさんの公式サイトのトップページを見て、突然アイドルが出てきてビックリしました(笑)。最近ではSparkling☆Pointの「キミキラSunshine」のアレンジなど、所謂アイドル仕事もされているんですね。この辺のお仕事は結構増やそうと思われているんでしょうか?

特に増やそうと意図してはいませんが、良いアーティストさんにめぐり合う機会を頂いたら何か曲を作ったり、リミックスが出来れば良いなとは思っています。テクノのDJだから、テクノのプロデューサーだからという理由で面白い音楽が作れる可能性をシャットアウトしてしまうのは良くない事だと思っているので、常にオープンマインドでいたいと思っています。

僕は歌がヘタなので(笑)、ヴォーカリストとのコラボレーションには特に興味があります。テクノはその性格上、インストゥルメンタルなトラックが多いですが、人間が生で歌った迫力が魅力的だと感じる瞬間はあります。僕も元々ロックから音楽にのめり込んで行っていますからね。まず良い音楽を作る、という事が大前提です。僕の興味がたまたま今テクノサウンドに向いているだけでもしかしたら昔のまま、ギターを弾き続けて何処かジャズクラブでギターを弾いていた、という可能性だってあったかもしれません。これからもその時その時に出合った音楽に偏見無く眼を向けて、「カッコイイ曲を作る」可能性を探して行きたいと思います。

――ご協力ありがとうございました。今後のご活躍を楽しみにしております。

ありがとうございました。

Dr.Shingo Information
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