キュートでフェイクな『phony phonic』
そして、2作目から1年も経たない内に3作目『phony phonic』(2003年)をcontemodeからドロップ。MARQUEE一押しフューチャーポップ系としてのcapsuleがこのアルバムで確立されたと言っても過言でないでしょう。12インチシングルでもリリースされた「idol fancy」は、屈託のないおしゃれテクノ。タイトルでもある「phony phonic」とは「偽物音声の」という意味になりますが、文字通り、キュートなフェイク感が溢れています。決して煩雑ではなく、お片づけできているモダンな部屋のような感覚です。でも、意外と元ネタがハッキリするものってあんまり見つからないのです。「アイスクリーム」とか聴いていると、ムーンライダーズの「マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン」とか思い出しますが、別にもろ元ネタは見つからないし・・・そこがcapsule的フェイク感と言えます。phony phonic |
02. RGB
03. cosmic tone cooking
04. アイスクリーム
05. weekend in my ROOM
06. life style music
07. swing 54321
08. end of summer
09. idol fancy
10. 反重力旅行
ヴィレッジ・ヴァンガードも大PUSH!
capsuleは全国のヴィレッジ・ヴァンガード(VV)で大PUSHされています。少なくとも僕が行ったVVでは。遅くともcapsuleがVVでPUSHされ始められたのは、3作目の『phony phonic』の辺りでないかと推測しています。VVの店長さんがこれを読まれたら、教えてください。「VVって何だ?」という方が居られるかもしれないので、解説します。VVは既成観念を打ち破ったパンクな本屋です。雑貨もいっぱいあります。そして限られたCDがあります。普通の本屋にはベストセラーを中心に世間で売れているものが売られています。大小があっても、そこに差別化はありません。VVはVVの力で売る商品がセレクトされているのです。他の本屋ではなかなか売れない商品をVVは売る能力があります。素晴らしいビジネスモデルだと思います。そのせいもあってか、奇跡的に上場企業です。きっと、capsuleのCDはVVではベストセラーなのではないかと思っています。重ねて、VVの店長さん、教えてください。ちなみに僕はVVで終日遊べるタイプです。
最初は一つの記事としてまとめるつもりでしたが、capsuleに関しては書く事が多いので、4作目以降については続編とします。