テクノポップ/海外のテクノポップ

ノルウェーの歌姫~アニーちゃんへ捧ぐ(2ページ目)

ロイクソップから辿って、ノルウェーの歌姫を発掘したいと思います。アネリ・ドレッカー、アニーちゃん(涙なしで語れない悲劇)、ケイト・ハヴネヴィック、ベルティーンまで。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド


ロイクソップと来日したケイト・ハヴネヴィック

ロイクソップのセカンド・アルバムで「Circuit Breaker」と「Only This Moment」のヴォーカルを務めたのが、同じくノルウェー出身のケイト・ハヴネヴィック(Kate Havnevik)です。小さい頃はギタリスト志望でありましたが、途中、ノルウェーのガール・パンク・バンドで活動したりした後、今のソロとしての活動に至ったらしいです。大変伸びる声で、ロイクソップの2006年来日ライヴでもヴォーカリストして参加しました。ライヴではロイクソップの二人が、赤いシャツに黒ネクタイというクラフトワークの『人間解体』ジャケを思わせる格好に合わせて、ケイトは真っ赤なドレスを着ていたのが印象的です。

Melankton
彼女は現在、3つのソロ・プロジェクトを同時進行させています。『Melankton』(2006年)というアルバムをすでにリリースしています。日本の主要な通販では扱っていないようですが、iTMS-Jで買えます。ぜひ、iTMS-Jではそういう日本では購入困難なリリースを積極的に扱ってほしいですね(最近、注目のロングテールな販売方法であります)。クラシック的な要素も取り込みつつ、裏声も使ったヴォーカリストとしての魅力を堪能させてくれるエレクトロニカポップ・ソング集になっています。ビョークが好きな人にもお勧めです。『Untitled Album』と『Embla』(こちらはアコースティックになるとの事)は現在鋭意製作中の模様。

ちなみにロイクソップの「What Else Is There」(ライヴではケイトが歌っていました)を歌っていたのは、スウェーデン出身のThe Knifeのヴォーカリストでもあるカリン・ドレイヤー(Karin Dreijer)ですが、こちらはまたスウェーデン特集で紹介します。

Kate Havnevik Official Website
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