2回目のメールの署名は、"Geodezik下城貴博"とある。Geodezik・・・って見覚えあるなーとコレクションを漁っていると、MotocompoとOur HourとGeodezikの3組で『Mutant Pop Triangle』(2001年)というCDが見つかりました。という訳で、今回はGeodezikとして活動、そしてBasixというレーベルを運営している下城さんにインタヴューをする事になりました。
Geodezik |
Geodezikとは?
――先ずは、Geodezikについて教えてください。名前の由来は? ヨーロッパの見知らぬ言語のように見えますが・・・サイバーパンクの代表作、「スキズマトリックス」ブルース・スターリング著を読んでいた時、ジオデシックなんとかかんとかと出て来て、このジャンルの事だから造語だろうと。実際に書いてみてGeodesic→Geodezikにしました。後から、「読みにくい?覚えづらい?」と色々後悔しましたが...。バックミンスター・フラーの存在は全然知りませんでした。
――audio activeに見出されとありますが、どのようなきっかけで?
16歳の時にマーク・スチュワートを通過し、On-Uを発見しました。ゲイリー・クレイル、タック・ヘッドなど、打ち込みで危険な音楽をやってるヤツラがたくさんいましたね。On-Uというと、一般的にはダブの印象が強いと思いますが、僕は、ニューウェイヴ~ノイズという聞き方をしていました。そしていずれこのレーベルからリリースしてやろうと。若気の至りですが。そうこうしているウチにaudio activeというバンドに先を越され、悔しいながらも聞いてみるとカッコ良過ぎでした。
amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
Fuji Rock Festival'98 In Tokyo Live |
今覚えているのは熱かったなーっていうのと、楽しかったなーという思い出ですね。親戚の反響が凄かったです。
Geodezikのルーツ
Plaktron |
デビュー作『Low Bit Life』(1998年)、
『MAN IN ERROR』(1999年) 、
『TWINKLE』(2001年)、
最新作『Plaktron』(2005年)と4枚のリリースをされていますが、僕が聴かせてもらったのは最新作と前述の『Mutant Pop Triangle』です。最新作はエレクトロニカとも言える作風ですが、タイトル曲「Plaktron」などを聴いていると基本はテクノポップに違いないと思ってしまいます。それも、初期YMOとかの遺伝子を感じますが、如何なものでしょう。
全くその通りです。常に僕なりの、その時代に合った「テクノポップ」を目指しています。まだ自分の「これだ!」というサウンドを見つけていないので、一作ごとにスタイルはバラバラです。何年後になるか分りませんが、誰が聴いても「ジオデジックだ!」という音を確立したいです。
――YMO以外(好きだと決め付けています)に好きなアーティストは?
かなりの難問ですね。マーク・スチュワート、クラフトワーク、ボーズ・オブ・カナダ、ミニコン、XTC、アストラッド・ジルベルド、ネプチューンズ、パブリック・エネミー、ジャネット・ジャクソン、イノヤマランド...まだまだいっぱいいます!
Mutant Pop Triangle |
モトコンポはライヴを観てガツーンときまして。即、僕の音を聴いてもらいました。あれの発案者は確かモトコンポのDr.ウスイだと思います。