テクノポップ/テクノポップ関連情報

ZUNBAさんのテクノダブ

3月22日に発売の『極東』でB-2 Unit的テクノダブの世界を追求するCyborg '80sとしても暗躍するZUNBAさんにインタヴュー!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Cyborg '80sのリーダー(?)、T4Pレーベルのディレクターとしても暗躍するZUNBA小林さんに3月22日に発売のソロ・アルバム『極東』のリリースを記念してインタヴューいたしました。

ソロ活動の理由

――ZUNBAさんは、All Aboutでインタヴューされる人としては最多登場として記録更新中です。Cyborg '80sの活動からソロへとシフトした理由とは?

最多出場ですか。お世話になっております。

別にCyborg'80sからソロへ活動をシフトした、という訳でもないんですけどね。解散したわけでも活動停止になった訳でもないので。Cyborg'80sはライブをやっていくうちにメンバーも固定して、だんだんライブバンドぽくなってきたので、もう僕が一人で宅録で全部作ってしまうものはソロだな、と思うようになったので。

今までは一人で作ってもCyborg'80s名義にしてましたが、メンバーの影響も大きくなってきたので、ソロと分けることにしました。Cyborg'80sでアルバムを作るならメンバーとの共作にしたいですね。

Bonsai

――2004年に突然リリースされたミニアルバム『Bonsai』では、テクノダブの新境地を開拓しましたね。レゲエを基にした土着的なダブというよりも、教授の『B-2 Unit』などにも通じるダブ化されたテクノ、そうあくまでもテクノ。ある意味、ディレイの快感で増幅されたテクノって感じがしますが、きっかけは?

amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
Bonsai
01. Bonsai
02. ? (question_mark) 
03. Sansyo 
04. GHQ  
05. SK-1(kawaii)


きっかけはCyborg'80sのメンバーのoil氏からローランドのRE-150(テープエコー)とまんぺい氏からProphet-5を貸してもらったのがきっかけです。この2台の機材で遊んでいたら「コレって『B-2unit』じゃん」と、思ってそのまま傾倒していきました。僕にとってダブって坂本龍一氏の「B-2 Unit」とTom Tom Clubなんです。だからレゲエぽくない。

あと、ここ何年か音数の少ないミニマルな手法にも凝っていて、そのスタイルにもダブはぴったり合ったので、どんどん曲が出来ていきました。それで「Bonsai」と「極東」のアルバム制作には今まで味わったことがないような充足感を感じました。「あぁ、オレってずっとコレがやりたかったのか」と思うぐらいに作っていて楽しかったです。ま、一人で作っているんでその楽しさを誰とも分かち合えない
のが残念ですが(笑)。

――「?(Question Mark)」は『TECHNO4POP VOL.1』に収録されている曲の寺田康彦さんによるダブ・ミックスですね。マスタリングにも小池光夫さんのお名前が。お二人ともアルファ出身の方ですが、どのような経緯でお願いされたのでしょうか?

こちらは「Bonsai」を出させていただいたSOUP LABELのプロデューサーの浜崎さんが小池さんと寺田さんと知り合いでして、そちらから。浜崎さんから、寺田さんもダブ好きだからミックスして貰おう、マスタリングは小池さんに、と提案がありました。僕はそんな人といっしょに仕事が出来るなんて考えたことがなかったので、とても嬉しかったですよ。
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