テクノポップ/テクノポップ関連情報

黄金のダンボール・バット(3ページ目)

東京にも居た(!)火星から来た男、AMIが率いるカクテルロック(?)・バンドがダンボール・バット。ロックスタア指定(by 横山剣さん)! グラムでモダンでテクノな歌謡を妄想しているなら、ぜひ聴きましょう!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

テクノなダンボール・バット

――ダンボール・バットはテクノポップ的近未来への憧憬が感じられます。それは『未来ブティック』のコンセプト、「マイコン・エイジ」そのもの、「殺人図形」に登場するグラビアの美少女(Duran Duran)であったり。テクノポップのキラー・アレンジも好きですよね。

音楽に目覚めたのがYMO。で、その後、テクノ・ポップ、ニュー・ロマンティック、ニューウェイヴやらの洗礼を受けるわけです。だから、その辺からの影響は避けられませんね。もう、血肉に染み込んじゃってるんでしょう。若かりし頃はテクノ・カットしてましたし(笑)。当時はただの田舎のガキでしたが、スティーヴ・ストレンジとか、ああいう連中に憧れてました。周りといえば、アルフィーとかオフコースとか聴いてるわけですよ(笑)。ほんと、音楽を語れる友達がいませんでしたね。

歌謡曲的ダンボール・バット

――ダンボール・バットはこんな洋楽的エッセンスでいっぱいなんですが、「ハロー・ニューヨーク」なんかで「New York New York」と歌いながらも、歌謡曲として成り立っている。本当に、横山剣さんは「ハロー・ニューヨーク」に参加しながら、「イーね、イーね!」と連発していたんでしょうか???

実は、オレの場合、歌謡曲からの影響も大なんです。オレに歌謡曲の素晴らしさを再発見させてくれたのは、歌謡ロックの先駆者(?)でもある、近田春夫(ハルヲフォン、ビブラトーンズ、ソロ)の存在が大きいんですが、まあ、とにかく、歌謡曲って日本が世界に誇れる素晴らしい文化ですよ。聴けば聴くほど奥が深い。魔物です。アレンジ一つ取ってもつまんないロックのレコード聴くより何千倍も勉強になります。また、作詞の面でも阿久悠をはじめ素晴らしいその作品の数々から学ぶことは多いですね。

剣さんの「イーネ!イーネ!」は、とりあえずオケをバックにテキトーに色々言っていただいたのを、後からプロツールで切り張りして完成させたものです。ノリノリで参加していただきましたよ。

DJ AMI

格安中古レコード

――AMIさん自身、かなりのレコード・ハンターだとお見受けします。巷で見つけたとっておきの格安中古レコード(300円以下)もサイトで紹介されていますね。Tubesのファースト、Mr. Big (UK)の『Sweet Silence』、Airplayの『Airplay』、Tinaの『1999』なんか見ながら、お友達感いっぱいでした(笑)。

昔は2000円とか払って普通に新品の輸入盤とか買ってたりもしてましたが、とにかく、1年中、カネが無いんですよ(笑)。だけど、色々聴きたい。で、そのうち、中古レコード屋の片隅とかに100円とか300円でレコードが捨てられてる(?)コーナーがあることを知りまして、それ以来、もっぱら、ゴミ・レコード漁りが日課になってしまったというわけです。一般の人にとってはゴミの山でもオレにとっては宝の山に見えてきます。1000円以上のブツはめったに買いませんっていうか買えません(笑)。ところが、そういった300円以下で捨てられてるレコードって馬鹿に出来ないんですよ。多分、自分の今持ってる音楽的なデータやセンスの部分の6~7割り程度はそういった格安で手に入れたレコードから学んだことで正立しているんじゃないかといっても過言ではありません。スーパートランプとかアラン・パーソンズ・プロジェクトとか100円コーナーの常連さんっていっぱいいますけど、見落とされがちな素晴らしいレコードってほんとたくさんありますから、みなさんも、是非・・・って、薦めてどうするのよ(笑)?
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます