未来ブティック
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『未来ブティック』を出す1年前くらいに、デモテープをとにかく誰彼かまわず送りつけたんですよ。のべにして80本近かったと思います。で、唯一反応していただいたのが、横山剣さんだったんです。それで、ケンバンドは当時P-VINEレコード所属でしたから、その絡みでP-VINEからのリリースに漕ぎ着けたわけです。慶一さんは、たまたまオレのライダーズ好きなのを知っていた知人が間に入ってくれて紹介してもらって、まあ、1曲だけですが、プロデュースしていただくことになったんです。
アルバム・タイトルの「未来ブティック」は、いつも持ち歩いている「ネタ帳」の中に書き留めてあったものの中から選んだものです。
で、1曲目の「マイコン・エイジ」は、当時のライヴではおなじみの曲でした。オレの好きなリヴァプール出身のヘンテコなニューウェイヴ・バンドで「フロック・オブ・シーガルズ」ってのが昔いたんですけど、当時そのバンドのファーストアルバムの「帯」に書いてあったコピー、「マイコン・エイジのテーマ曲・・・」ってのにピンときまして曲名に拝借させていただいたんです。昔は「パソコン」じゃなくて「マイコン」って言ってましたもんね。マイ・コンピュータ。
グラムなダンボール・バット
2005年6月30日ライヴ(photo by Yukie) |
「引く」ことが下手なんでしょうね。ステージとかでも「押し」てばっかり。客の反応がニブイと、「うわ~、どうだ、これでもか~!」ってひたすら押しっぱなしで、それって、大人なやり方じゃないですよね(笑)? だから、自然とギラギラというか脂ぎってる(笑)ように見えるんじゃないでしょうか? 視覚的なギラギラというか精神的なギラギラ感(笑)。
グラムの持ってる、派手さとか、安っぽさとか、ウサン臭さとか、シアトリカルな演出とか、そういった部分はスゴク影響受けたし共感もするのですが、でも、とくにグラムだけに強くこだわってるわけではなく、あくまでも、バンドの中の一つの要素だと解釈しています。
とは言え、やはり自分のステージ衣装に関しては、ボウイであったり、フェリーからの影響があることは間違いありません。メンバーの衣装に関しては、たまに注文をつけることもありますが、基本的に各人に任せています。
モダンなダンボール・バット
――ダンボール・バットはポップなんですが、ひねくれていますね。それはあたかもニューウェイヴ以前の70年代モダンポップを感じさせます。多分、音楽的センスはここから来るものが多いと。そうですね。まあ、ボーダレスで色々なものを聴いているとはいえ、自分の根っこになってるのは、そのあたりのサウンドだと思います。70年代~82・3年くらいまでの所謂モダン・ポップなんて言われているグループからの影響はかなりあると思われます。ロキシー・ミュージック、スパークス(アメリカのバンドですけど)、ビー・バップ・デラックス、コックニー・レヴェル、セイラー、チューブス・・・挙げたらキリないですけど。