テクノポップ/アーティストインタヴュー

SL@yRe&The Feminine Stoolξ(5ページ目)

神経内科医とコンピューター・プログラマーからなる、ブロードバンド・コラージュ・デュオが繰り広げる繊細かつ骨太なエレクトロニカ・サウンド。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

神経内科医とコンピューター・プログラマーのコンビ

Sakamoto(左) Kawatory(右)
――坂本さんは、神経内科医として診療・研究もされていますが、神経内科医であることが何らかの理由で音楽の創作活動に影響は与えているのでしょうか? また、両立させる秘訣などありましたら教えてください。

S:本業は神経内科医ですが、もう10年もやってしまったのでいろいろな経験をさせていただきました。いわゆる社会や人間を知ったと言う意味では何かしら影響はあるのかもしれませんが、本業と音楽の間には直接の影響はないと思います。一時期は音楽と何らかの接点がないモノだろうか?と思案したこともありましたが、それはあまり面白いと思えなかったので、全く別々のものとして割り切ってやってます。
 
両立させる秘訣、、ですか?!! 困りましたね。そんなのはありません。もう限界です。どなたかその秘訣、教えていただけませんでしょうか。Kawatoryは本業との両立を見事に成功させていますが、いつも二人で話すのは決まって「もう限界だ」です。お互い秘訣はありません。頑張るしかないみたいです。

K:まさに頑張ってみようの一言に尽きてしまいます。 なかなか見事な成功とはいかないです。 坂本さんはいったいいつ寝てるんだろうかというのが僕の大きな懸案です。

――Kawatoryさんは、コンピューター・エンジニア・プログラマであり、またTOKYO FUN PARTYでもmondo coffee名義で活動されていますが、TOKYO FUN PARTYとは? また、mondo coffeeではどのような音楽を目指しているのでしょうか?

K:情報システムの開発・運用などに携わっています。同じものづくりでもシステムと音響、僕は真逆のものと捉えています。プログラムは点を1つ書き間違えただけでそれ自体成り立たなかったりシステム全体を暴走させたりするデリケートな代物です。なので、綿密な設計思想が必要です。僕の捉える音楽(音響)っていうのはもうちっと緩やかで包容力があります。でも音楽においても48分音符1つで全体が塗り変わってしまうような瞬間っていうのがあるのがいいところです。
 
TOKYO FUN PARTYとはSoccer Boyこと小田切崇が主宰するコミュニティで、ライブイベントの企画や自作CD・フリーペーパーなどを製作している「アート・チーム」です。ミュージシャン、音響技術者、DJ、写真家、小説家などなどあらゆる部門をひっくるめて総合芸術、トータルメディアポップアート、「新世紀ポップのパイオニア」を目論んでいるパーティーです。
 
mondo coffeeは既存の様々なスタイルの音楽(J-POPからHR/HMまで幅広く)を誠に勝手ながら新たなモンドミュージックとして捉え、その曲解と再解釈をしています。これは次の世代にとってのモンドミュージックの生産という試みであるとも言えます。実弟のflicker's guitar の楽曲と Kawatoryの編集・ミキシングによる製作が中心です。

――今後の活動の豊富・予定などがございましたら、よろしくお願いします。

K:いろいろなアーティストのリミックス!をしたい!です。

S:仕事で外国(古い言い方!)に行きたいです。

(ご協力ありがとうございました。)

【関連リンク】
SL@yRe&The Feminine Stoolξ
Sublime Records

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