DJネタとして使える!
ビートルズの曲を除いたとしてもポールの曲のリミックスをした今時のDJは、フリーランスが初めてではありません。WIRE04でDJヘルが廻していたのが『Temporary Secretary (Re-edited by Radio Slave)』(2003年)! Radio Slaveは、カイリー・ミノーグの「Can't Get You Out Of My Head 」のマッシュ・アップを手がけたUKブライトン出身のDJで他にもWhite Stripes、FC KahaunaやElton Johnも手がけています。ポールの一番テクノポップなトラックですが、イントロとアウトロを延長して、キック・バリバリでエレクトロなメリハリをつけた感じ。これって、ホワイトレーベルかと思っていたら、500枚限定みたいですが、ちゃんとPAROLOPHONEからのリリースになっています。メガネ秘書がポールのひざの上に乗っているイラストがいかにもって感じ。真っ赤なジャケの12インチ『S.L.S.』(2004年)です。「S.L.S.」とは「Silly Love Song」。「心のラヴソング」という邦題で思い出す人もいるかもしれません。
A1. S.L.S. (Loop da Loop Mix)
A2. S.L.S. (Loop da Loop Radio Mix)
B1. S.L.S. (Artful Dodger Mix)
Loop da Loopとは、Space Cowboyとして一番有名なニック・ドレスティの変名によるアッパーでキャッチーなハウス・リミックスは、原曲とも相性よし。Artful Dodgerはマーク・ヒルとピート・デヴェルーかならなる2-STEP系プロデューサー・DJです。
S.P.A.N.K.というリミキサーが、超フィルターハウスにした12インチ『Jet』(2005年)。
A1 Jet (S.P.A.N.K VOCAL mix)
B1 Jet (S.P.A.N.K DUB mix)
オリジナルは1973年の作品ですが・・・70年代ネタのクラブ的再利用というのは、今後の路線として大いに期待できるでしょう。もっとやって欲しいです。