デビュー作『Bone』
――Jaemulkとしてのデビューアルバムとなる『Bone(ボーネ)』ですが、「ボーン(骨)」ではないのですね・・・ん、何語?ジャケ写をクリック・・・RAID=GIG Websiteにて購入できます。
01. Peter Piper
02. Orgonic Drumnbeats
03. Jaermulk Manhattan
04. Primeur
05. Tears For My Stairs
06. I am full of stomach
07. Ms. RymamDry
08. Nomura Tailor
09. Dusty Rhodes (Gibson)
10. Space Into The 1997
11. Sennichimae Line passed the Noda
12. Eleven Ninesix Wa
13. Sterea
イギリスのテクノレーベルRISING HIGHから 1995年に出たトリップホップのコンピレーション『Further Self Evident Truths』というのがあり、その中に収録されていたBedouin Ascent( ベドウィン・アセント )の「Off The Bone」という曲が私は大好きで、最初曲名を見た時すぐ「オフ・ザ・ボーネ」とよんでしまいました。でも本当は「ボーン」と読むのは分かっていたのですが、どうしても「ボーネ」にしか見えなくて、それからずっと「オフ・ザ・ボーネ」なので、そこから「Bone(ボーネ)」を取りました。最初だから好きな言葉をアルバムタイトルに選びました。その聴いていた当時のすべての事柄はやたらと私にとって重要なので、今思ったんですけどボーン(骨)でも偶然というかなんとなくこのアルバムのコンセプトに合う気がします。
※ちなみにイギリス盤、日本盤(ソニー)『Further Self Evident Truths』には「Off The Bone」は入っていません。Rising High USA盤に入っています。あと『Further Self Evident Truths2』にも入っています。こちらのCD盤は曲のスピードが若干速めになっています。なので、1と2どちらが本当なのかわかりませんが2に入っているほうが私は好きです。
――サウンドに行く前に、このインダストリアルな遊園地的なジャケ凄く気に入りました。ジャケに関しては、コンセプト提示はされたのでしょうか?
これはBEATSERVICEのRITOさんに作って頂きました。先に曲を聴いてもらってRITOさんが気にいってくれてお願いすることになって。コンセプト提示というか、コラージュっぽくとだけ伝えました。なんとなくですが、ごちゃっとしている方が合うかなと。あとは自由につくってもらったのですが、本当に紙を切ってコラージュしてもらいびっくりしました。コンピュータで作ったのではなく、手でちぎったりしているんですよ。よく見ると踏んづけたりした後もあったり。その辺の感覚も音楽と合っていて僕も非常に気にいっています。中ジャケも絶妙のデザインなんで、是非実際に手にとって見て欲しいです。
――全体を聴いた印象ですが・・・妙にやみつきになります。人に勧めて、その人がどう反応するか楽しみな音楽です。ヒップホップ~トリップホップ調の曲もあったり、モンドな電子音楽にも聴こえたり、JAZZもプログレも、そして変拍子が炸裂。で、困った末に行き着いたのが変則ラウンジビーツという表現です。この発明的な魅力は、変化に富んだビートが基調になっているのではないかと。如何でしょう?
なんでもおもしろがる性格なので、いろいろやりたいというのがまずあります。ジャズとかは普通に変拍子で面白いものがあるし、ハードコアとかも変拍子のかっこいいのがいっぱいあります。打ち込みはその中でもいろいろなジャンルがあるから、それを変拍子の中にやれば楽しいかなと単純に思いました。曲は1曲目から順番につくっていって「こっち終わったから、次あっち」という感じです。それと4/4じゃなかったのでビートをつくるにも、今までつくったことがない変なリズムが生まれました。たとえばリズムだと、これまでの4/4のドラムの打ちかたじゃうまくおさまらなくなって、変なところでスネアを打ったりとか。フレーズをサンプリングするにしてもそのまま使えないから、いろいろ試行錯誤しているうちに新たなメロディができたりしました。でもテキトーと言われればそれもそうなんですが。
あと私の長年のテーマである1997年がコンセプトで、ほとんどの曲が過去の自分のいろいろな出来事からインスパイアされています。で、それをやっと形にできたという作品です。自分としては全曲ラヴソングのつもりです。