普通の恋
――polymoogさんは、SPANK HAPPYとは別で出された「菊地成孔 featuring 岩澤瞳」名義でのシングル『普通の恋』(2004年)にカップリングされている「フロイドと夜桜」でアレンジをされていますね。かなり80年代・・・ブロンディーとかあの辺の雰囲気が漂う、確信犯的アレンジ!!! マジ、褒めているのですが・・・菊地さんとはどのような関係でアレンジをすることになったのでしょうか? また、アレンジの方向性は「こんな感じで」とか具体的な依頼があったのでしょうか?ポリ:具体的でした(笑。80年代的どころか、打ち合わせの段階では「78年くらい」とか「83年くらい」などというやりとりがあったくらいです(笑)。 お察しの通り、アレンジの下敷きとしたのは78年くらいのブロンディーなどのグラム風ディスコサウンドだったんですが、リンドラム+ゲートリヴァーブやFMシンセ風のキラキラしたサウンドとユキヒロ風フランジングヴォーカル処理としたことなどにより83年テイストが加味された、というところです。
元々私は青梅街道派 Faction Bleu VJの一員として、ビジュアル面の方でSPANK HAPPYとは関わりを持たせていただいていたんですが、SPANK HAPPYのセカンド・アルバム制作の最後の最後に急遽依頼を受けてこの曲のアレンジを担当しました。しかしその時は、アルバムの他の曲とあまりにテイストがかけ離れているため1度はオクラいりしてしまいました(笑)。その後改めてシングルのカップリングとしてリリースされることとなり、何とか日の目を見ることができましたが、実はこの時のレコーディングエンジニアが今回のアルバムでミックスをお願いした杉本さんで、この曲でギターを弾いているDCPRGの高井さんは今回のアルバムのディレクター大竹さんの古いバンド仲間だったことが後で発覚したりと、今回のアルバムにも色々と因縁があるレコーディングでした(笑)。
テクノエレガンス
――今回のアルバムでも「integrale」の作詞をされたサエキけんぞうさんが主催している「テクノエレガンス」にも常時参加されていますが、僕も何度が見に行く事ができて本当によかったです。ELEKTELのライヴやDJ活動、2005年はどんな予定でしょうか?ポリ:なんと言ってもパール兄弟やPSY'Sのライヴでサエキさんの歌詞を、観客として会場の座席で口ずさんでいたわけですから、サエキさんとは以前から交流を持たせていただいてはいたとは言え、今回ついに自分の作品の作詞をしていただけたことはとても光栄に思っています。で、今回の「integrale」の歌詞の方も「サエキ節」が炸裂した素晴らしい内容で、スタジオでの収録の際にはウエケン、大竹さんらとニヤけながら歌詞カードを眺めたことを思い出します(笑)。
「テクノエレガンス」の方は隔月の最終金曜日に渋谷の青い部屋で開催しているレギュラーイベントで、私もレギュラーDJとして参加させていただいています。さすがにサエキさんの人脈ならではの豪華なゲスト陣で、出演者ではありますが毎回どんなゲストになるか楽しみなイベントです(笑。2005年5月のゲストは元EXPO、スペースポンチのシンセマイスター・松前公高さんの出演が決まっています。こちらの方も機会がありましたらご覧の皆さんも是非遊び に来てください。
ウエケン:ELEKTELはライヴバンドではないので、なかなかライヴ活動はできないですが、2005年もネット上ではいろいろ情報を発信していく予定です。
【関連リンク】
◆ELEKTEL official
◆polymoog's web
◆NEOPLEX
◆Sonic360 Records(ELEKTEL紹介)
◆テクノエレガンス
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