Human Audio Sponge(HAS)の底力
そして、二日目(10月10日)・・・メローな曲だなとおもっていると最後に暴走するSchneider TMなんかも新しい発見でしたが、やはり僕の場合、YMO (NOT YMO)なHuman Audio Sponge(=Sketch Show + Ryuichi Sakamoto)を見に行ったといっても過言ではありません。この日、前日のチケットを買ってもらって、当日入場できなかった可哀相な友達がいたのですが、屋外で教授とHASのギター・サポートした小山田圭吾の公開ライヴがありました。それを発見したその可哀相な友達は、携帯で教えてくれましたが、入館後は出たらダメと役所のような事を言われてしまい、見れませんでした。sonarのライヴ会場は、大きいほうがHall、その半分以下と思われる大きさのLabに分かれています。HASは、ライヴがHall、セカンド・アクトはなく、LabではそのLiveの同時中継。結果、Hallは満杯。大阪のSummer SonicでSketch Showはスチャダラパーの後に出演したのですが、その時、ほとんどの客はスチャダラが終了後、Beastie Boysに流れていき、Sketch Showの客入りは約3割だった事を考えると、雲泥の差です。やはり、フェスと言っても、Summer Sonicとsonarの客層の差は大きく、HASというYMOファンにとっては、期待してはいけないけれど、期待してしまう3人の組み合わせのなせる業でしょう。
前半は、セカンド・アルバムの『LOOPHOLE』からのトラックを中心に教授の新作ソロからの曲を挟んで、割と淡々と進行しました。ファーストの『AUDIO SPONGE』からの2曲の後、バルセロナのsonarでもやっていたので、期待通りなのですが、「Riot In Lagos」が始まるとジーンと熱いものがこみ上げる人たちも多かったはず。教授のソロ曲ですが、YMOのライヴ曲でもあるわけで、気分はYMOなわけです。Sketch Showのトラックとしては、個人的にとても好きなポップトロニカ的「Chronograph」で第一幕は閉じました。アンコールの最後は、Sketch ShowのYMOトロニカ曲としてライヴ定番となっている「Cue」を微妙にサンプリングした「Pure Jam」でsonarは終了。
【SET LIST】
01. Kokuritsu(『sketches¬ations』より)
02. Attention Tokyo(『LOOPHOLE』より)
03. Mars(『LOOPHOLE』より)
04. Flakes(『LOOPHOLE』より)
05. Scotoma(『LOOPHOLE』より)
06. War & Peace(『CHASM』より)
07. Fly Me To The River(『LOOPHOLE』より)
08. Supreme Secret(『AUDIO SPONGE』より)
09. Wonderful To Me(『AUDIO SPONGE』より)
10. Riot In Lagos(『B2-UNIT』より、『YMO WORLD TOUR 1980』にも収録)
11. Snow~Chronograph(『tronika』より)
12. Ekot(『tronika』より)
13. Pure Jam(『Technodelic』より)
Sketch Showは、12月18日(土)に同じ恵比寿ガーデン・ホールでL'ULTIMO BACIOというライヴで再び登場します。
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