テクノポップ/テクノポップ関連情報

『マイアヒ』の次は『もすかう』

現在、のまネコ問題で揺れる大ヒット『恋のマイアヒ』でありますが、次はあの懐かしのジンギスカンによる通称『もすかう』こと『めざせモスクワ』が、空耳フラッシュ・ヒットとしてじわじわとキテいます。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

のまネコ問題

久しぶりにヒット記事となった「『恋のマイアヒ』ヒットの法則」ですが、記事を読んだ読者の方からメールを頂きました。

内容は、アスキーアートのモナーにインスパイアされたとする「のまネコ」に対してavexが商標出願(実際の出願人は有限会社ゼン)した事への問題提起です。余談ですが、「インスパイア」・・・なんだか流行しそうです。

大目に見る!

この「のまネコ」をめぐり、avexのスタンスに対して反対派と賛成(容認)派の論争も見られます。「のまネコ」と「浜崎あゆみロゴ」にインスパイアされたらしい「のまタコ」という新キャラも登場しました。今回の問題に関して、事実誤認がないように直接avexへメールで問い合わせを致しましたが、現時点で返答はありません。あ、別に「返答がないから、けしからん!」とか言うつもりは毛頭ありません。また、この問題を記事で取り上げているのは、avexへの糾弾という意味ではありません。過剰な反応さえも見られますから。ポイントは「大目に見る」です。

avexが空耳フラッシュを大目に見て、それを『恋のマイアヒ』プロモーションに活用した事は今も英断だと考えています。前回、「著作権なんか無視してもいいのだと主張するつもりはありません。しかし、著作権でがんじがらめにしてしまったら、きっと音楽もネットもつまらなくなるでしょう。多くの文化は育たないと思います。良い意味で大目に見るという柔軟な考え方が必要です。」との提言をしました。企業ですから利益追求は当然です。ただ、今回の商標出願による権利主張に限って言えば、「大目に見る」という考え方にそぐわないと思う人たちがいる事をavex側も十分予想すべきであったでしょう。

Yahoo!ファイナンスでこの問題が取りざたされたと思われる9月7日から現在までのavex(エイベックス・グループHD)の株価を見てみると、2000円前後で多少下降気味にも見えますが、今回の問題との関連があるとまでは現状では言えません。今後、事態好転のためにも、音楽コンテンツが主な事業である数少ない上場企業であるavexには、「のまネコ」に対する英断を望む次第です。

*9月30日付けでavexから「のまネコ」商標登録取り下げ、CDの特典映像も収録中止の発表がなされました。

詳しくは・・・

ZEN Website(「のまネコ」の著作を管理する有限会社ゼンの発表)
いわゆる「のまネコ」問題についての当グループの考え方

FUTON

これまた余談ですが、avexからは元Panacheのメンバーがいる多国籍ニューロマ(?)バンド、FUTONが10月12日にデビュー・アルバム日本でリリースします! 野宮真貴や菊地成孔も絶賛しているらしい! 密かに応援しています。

美形のオトコたち~80年代編(Panacheについての記事があります)

さて、次ページでは、空耳フラッシュの第2弾です。
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