ブリティッシュなメガネ
モッズとは、イギリスのロンドンを中心に流行った50年代終盤から60年代における若者のムーヴメント。モッズスーツにモッズヘアにモッズキャップにスクーター。初期のビートルズもモッズ的ファッションでした。モッズの代表格と言えば、スモール・フェイセズ。彼らのベスト・アルバム『Lazy Sunday』(2001年)でも、右から二人目がかけているスクエアー型のサイングラスはモッズ愛用。モッズスーツを作るなら、キョーエイ服飾!モッズではありませんが、1964年にブリティッシュ・インヴェージョンの中、ジャズ、リズム&ブルースの影響にもとに生まれたマンフレッド・マンのデビュー・アルバム『The Five Face Of Manfred Mann』。黒いタートルでそろえているのが、かっこいいです。黒ぶちメガネ君も二人。後に、マンフレッド・マンズ・アース・バンドとしても活躍。ブルース・スプリングスティーンのカヴァー『光に目もくらみ(Blinded By The Light)』が大ヒット。
当時、ロンドン・パンクのムーヴメントの中でも、ザ・フー直系のネオモッズとしての独自の地位を築いていたのがザ・ジャム。デビュー・アルバム『In The City』(1977年)でも、ドラマーのリック・バックラーのサングラスはスモール・ファイセズ風のスクエア型。当時、パンクの人たちのファッションにはそれほど魅了されませんでしたが、ザ・ジャムは別格。
70年代末期、TWO TONEはブームでした。ジャマイカのスカを知らなくても、スカビートは新鮮でテクノとは違うもう一つのニューウェイヴ体験でした。千鳥格子のシャツ、細い黒のズボン、そして黒いセルのサングラスは定番。メガネロッカーでもあるエルビス・コステロがプロデュースした、スペシャルズのデビュー・アルバム『Specials』(1979年)。笑わないテリー・ホール。