オーラルヴァンパイア(Aural Vampire)とは、蘇ったわがままな吸血鬼、エキゾチカ嬢をフロントに、サウンドの要といえる仮面男、レイブマンの二人による「耳の吸血鬼」。吸血鬼の割には地道なライヴ活動の末、2004年3月19日にデビュー・アルバム『Vampire Extasy』をリリース。この二人が狙っているのは、一体何なんだろうか? その謎を探るために、危険を承知でインタヴューをしました。
――オーラルヴァンパイアは、元々極悪財団「ベリーグッド社」の始末処理班として活動していたらしいですが、ベリーグッド社とはどのような組織なのでしょうか? そのアジトとはどこにあったのですか? そこでは、どのようなものを処理していたのですか?
RAVEMAN:お化け屋敷で子供をさらったりゴミ収集車を乗っ取って東京をゴミ貯めにしようとする会社です。始末処理班とは作戦に失敗した工作員を抹消する係でした。本社はもちろん地獄谷です。
――レイブマンさんが開発したVX-666装置の誤作動でベリーグッド社の大首領(なんだか秘密結社「ショッカー」のようですね)が爆死したそうですが、VX-666装置とは、いったい何なのでしょう?
RAVEMAN:ハードディスクのMTRです。最近までライヴで使ってました。
――レイブマンさんは、今はこんな姿になっていますが、実は御手洗博士なんですね。御手洗博士と言えば、「ミラーマン」に変身する鏡京太郎の育て親でもある、宇宙物理学者を思い出します。もしかして、あの御手洗博士の息子さんですか?
RAVEMAN:実はこの「御手洗博士」も偽名です。ミラーマンの「御手洗博士」から直々に襲名されたのですが、後にこの名前自体が「トイレット博士」から拝借しているのに気付いて顔が真っ赤になりました。
――吸血鬼エキゾチカ嬢を復活させたのは、レイブマンさんですね。どのような野望があったのでしょうか?
RAVEMAN:異性にモテるためですね。女性と一緒にいれば女性が寄ってくると思っていました。
EXO-CHIKA:仮面被ってる時だけは割とモテてるんですけどね。実生活は女気ゼロです。
――エキゾチカ嬢、あなたは以前はドラキュラ(男)だったのですか? どうして、今は妖艶な少女の姿をされているのでしょう?
EXO-CHIKA:男でも女でもなかったです。はっきり言って女性の方が社会的に優遇されるので今の姿をしているんだと思います。
――エキゾチカ嬢、失礼とは思いますが、如何にもわがままそうですね。健全な社会生活を営まれているか心配でなりません。普段は、どのような仕事をされているのでしょうか?
EXO-CHIKA:寝て起きて寝て起きて花札をやってます。そしてライヴです。