テクノポップ/海外のテクノポップ

フレンチ・ヌーヴェル・ポップ(2ページ目)

エール、タヒチ80に始まり、イェ・イェ、ガレオン、コスモ・ヴィッテリ、フェニックス、メロウと続く、様々なジャンルを取り込んだフランス発再構築型ポップの世界を探訪。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

先ずは、エールについて。フレンチ・おしゃれ系オタクのような二人、JB・ダンケルとニコラス・ゴディン。1998年のデビュー・アルバム『Moon Safari』で、一躍世界的脚光を浴びる事となる。アルバムは、Moog型モンド系ドリミィー風ポップトロニカの原型とも言える内容ですが、ウィスパー・ヴォーカルでニューウェイヴのスパイスも効いた「Sexy Boy」は彼らのトレードマーク的な曲。エールのユルユル感、これを受け入れるかどうかで好き嫌いが分かれるでしょう。

ミニ・アルバム『Premiers Symptomes』(1999年)、サントラ『The Virgin Suicides』(2000年)を経てリリースしたセカンド・アルバム『10,000 Hz Legend』(2001年)。BeckやBuffalo Daughterなどゲストを多数迎え、テクニカルな意味でサウンドも分厚くなったのですが、批評家の評判は芳しくありませんでした。やっぱり、ユルユル感が希薄なエールは、エールではないというのでしょうか。個人的には、変な盛り上がり感がある「Don't Be Light」とかは、好きですが。

「Don't Be Light」がいっぱい入ったリミックス・アルバム『Everybody Hertz』(2002年)や、いまいち意図不明なアレッサンドロ・バリッコ(Alessandro Baricco)との共作『City Reading (Tre Storie Western)』(2003年)のリリースを経て、2003年1月にリリースされた最新作『Talkie Walkie』では、前作からの反省か『Moon Safari』路線への回帰現象が見られます。全体的にストリングス・アレンジが美しく、ちょっとわびさびがあって、エールらしいのですが、2曲目の「Cherry Blossom Girl」の出来が他を圧倒している。こりゃ、もう、21世紀の10ccの「I'm Not In Love」。ラストは、『Lost In Translation』にも収録の「Alone In Kyoto」。
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