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もう一つのタイプは、エールとタヒチ80(tahiti 80)を筆頭とする、ソフトロック、サイケデリックロック、クラシック・ソウル、ギターポップなども咀嚼したポップ・エレクトロニカ(ポップトロニカ)~インドアポップの流れです。この辺をフレンチ・ヌーヴェル・ポップと呼ぶ事にします。ただ、人脈的にも、フレンチ・ハウス系の人たちとも交流があり、また、エールとタヒチ80の間は結構広いわけで、かなりファジーな定義だと考えてください。フレンチ風味というのが、そこはかとなくあるんですが、アメリカ、イギリスなどの影響も強く、英語歌詞でのリリースが基本となっています。
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オリジナルの輸入盤のジャケ(右)は、ホテルで冴えない顔をしたビル・マーレーなんですが、日本盤(ボーナス追加)では、スカーレット・ヨハンソン。確かに日本人的にはこっちですね。My Bloody Valentineのケヴィン・シールズによる4曲や、はっぴいえんどの「風をあつめて」という意外な選曲にも目が行きますが、エールの「Alone In Kyoto」とフェニックス(Phoenix)の「Too Young」といった今回のテーマであるフレンチ・ヌーヴェル・ポップ的選曲に注目したいですね。
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