amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
前作『テクノデリック』から約1年半経った1983年5月24日にリリースされた『浮気なぼくら』は、久しぶりのオリコン・チャート1位に輝く。「君に、胸キュン。」のせいで歌謡指向のイメージがありますが、どちらかと言えばビートルズ的ポップ感が強いアルバム...今聴くと特にそう感じます。
01. 君に、胸キュン。(浮気なヴァカンス)
02. 希望の路
03. FOCUS
04. 音楽
05. OPENED MY EYES
06. 以心電信(予告編)
07. LOTUS LOVE
08. 邂逅
09. 希望の河
10. WILD AMBITIONS
最多出場OMYの『弱気なぼくら/NERVOUS』(2001年)は、タイトル通り『浮気なぼくら』と『SERVICE』より。よく見ると、ジャケの下部に「NAUGHTY BOYS」ではなく「NANCY BOYS」と書いてます。「君に、胸キュン。」は「僕に、胸キュソ。(弱気なバカザンス)」に。
『君に、胸キュン。』は、松本隆が旧友・細野晴臣から売れる路線で作詞を依頼された確信犯的シングル。輪をかけるようなパステルなオジサン・アイドルのヴィデオ・クリップのディレクターは、立花ハジメ。今までのYMOシングルは、どれもアルバム以降のリリースですが、これはアルバムに先行する1983年3月25日にリリースされました。これが『Rydeen』の後なら困るのだが、幾つかの楽しい裏切り行為を繰り返してくれたYMOによる過剰な期待に対するひねくれた回答と言えよう。
オリコン1位を目指した『君に、胸キュン。』だが、惜しくも松本=細野による松田聖子の『天国のキッス』に阻まれ、2位止まり。B面の「わがままな思い」は、\ENレーベルの歌姫、小池玉緒の「カナリア」が原曲です。
さぁ、次ページからは「胸キュン」カヴァー集!