前回に引き続き、ジゴロのCDでのリリースを中心に紹介していきます。
amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。
(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
gig 50は、オムニバスCDではなくいかれたジゴロ本『The Great Gigolo Swindle』(2001年)です。ミュンヘンの本社、Chris KordaがDJ HELLに書いた手紙、ふざけた宣伝などジゴロらしい内容。DJ HELLのミックスCDがおまけ。これ以降、シュワちゃんからシドちゃんへ。シュワちゃんが「訴えてやる」行動(Legal Action)を起こしたせいで、過去の再プレスも含めてシュワちゃんの顔が目隠しされています。シドちゃんならクレームが来ないとふんだ確信犯。
シドちゃんだけでなく、タイトルもセックス・ピストルズのドキュメンタリー『The Great Rock 'N' Roll Swindle』 (1980年)をもじったものです。
gig 55は、Tuxedomoonのアルバム『No Tears/What Use-Remixes & Originals』(2000年)です。Tuxedomoonは、サン・フランシスコ市立大学で77年に結成され、Ralph RecordsからThe Residentsの弟のようなバンドとしてデビュー。1981年にはCrepusculeとCrammed Discsの本拠地のブリュッセルに移動しヨーロッパ的耽美主義を追求しました。でも、つかみ所の無い人達です。このアルバムは、「No Tears」(オリジナルは1981年のアルバム『Desire』)と「What Use」(オリジナルは1980年のアルバム『Half Mute』)のオリジナルとリミックスが各2曲づつ収められています。「No Tears」は、Adult.リミックスもあります。
gig 56は、The Adventのアルバム『Time Trap Technik』(2001年)です。イギリスのDJ、Adamさんが「ドレキシア+クラフトワーク+ジョン・カーペンター」と比喩していたシスコ・フェレイラとコリン・マクビーンのユニットです。言葉にし難いですが、変な快感を覚えるEBMを通過したようなミニマルなエレクトロ。2002年には、シスコ・フェレイラ一人でTresorから『Sketched For Life』という2枚組もリリースしています。
gig 60の充実の2枚組アルバム『International Deejay Gigolos CD FIVE』(2001年)では、前述のTuxedomoon、The Adventなどに加えSterilの「Grey」が収録されています。日本語で歌っています。readymade entertainment, tokyoの歌うモデル、野本かりあがヴォーカルらしいです。ミュンヘンと東京の距離は意外と近いです。
Disk 1:
01. Inform3r: Random Jazz
02. Mitsu: Shylight
03. Tuxedomoon: What Use
04. Filippo Naughty Moscatello: Final Signal
05. Terence Fixmer: Body Pressure
06. The Advent: World Tonight
07. Steril: Grey
08. Fischerspooner: Emerge
09. Savas Pascalidis: Space Woman
10. Miss Kittin And The Hacker: You And Us
11. Stalker 7: Chloe
12. Linda Lamb: Hot Room
Disk 2:
01. Japanese Telecom: Pagoda of Sin
02. Traxx & Deecoy: Are you saved?
03. Romina Cohn: I want to be the Residents
04. Tiga & Zyntherius: Sunglasses at Night
05. David Carretta: Viscious Game
06. 3phase: the Sun
07. Der Zyklus: Shapeshifter
08. Capri: Mandarinas
09. Poladroid: Zuper Orgasmo
10. Dopplereffekt: Scientist Video Mix
11. Orlando Voorn presents Fix: Flash
12. Japanese Telekom: Cigarette Lighter