テクノポップ/テクノポップ関連情報

アーティスト・インタヴュー~Part 15 ELEKTEL~未来型電子ポップ(6ページ目)

未来型電子ポップ・ユニット、ELEKTELは『Space Travel with Teddybear』をひっさげて12月20日にアルバム・デビュー! ELEKTELの3人にインタヴュー。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

――テクノポップはどうなんでしょう? 当然、リアルタイムではないわけで。

ところが、実際は小さな頃に聞いていました。というのも、私には少し年の離れた姉がいるのですが、彼女の青春はまさに80年代。クラシックピアノはさっさと止めて、バンドの為に買ったドラムセットを、大音量に上げたラジカセの音楽に合わせて練習していました。(かなり熱心だったと思う)私はそんな姉の部屋に忍び込むのが好きで、いろいろ漁って遊んでいました。そういえばトシちゃんがいっぱいいる部屋だったなあ(笑)。

現在の私はソフトシンセにはまって曾ての名器をいじり倒しています。無機質で非穏和な音がビリビリピコピコ鳴ると愛おしく感じてしまいます。クラシックとは別に心に宿る音楽があるとすれば、それはテクノポップなのかも???しれない???

――2001年8月21日にあった「FUTURETRON SAMPLER NIGHT」でMamikoさんのPianettaとしてのパフォーマンス(特に『わすれないこと』)を見て、僕を含めて打ちのめされた人が多いのですが、Pianettaとしての活動の予定は?

あの貴重なライブを覚えていて下さいましたか!本当にありがとうございます!嬉しいです。残念ながらPianettaとしての活動は今の所未定です。またいつか、突然ってことも!?

――PianettaはPianet(Mamikoさんが弾いてる写真の楽器~木村日名子さん撮影@FUTURETRON NIGHT)を見せびらかすためでもあったようですが、Pianetを知らない人のためにPianetについて教えてください。

Pianet(ピアネット)は、宮廷楽器であったチェンバロ(ハープシコード)を持ち運び可能にし、電気的に増幅して大きな音を出したいと考えたエルンスト=ザカリアス(音楽家であり発明家)によって設計されたチェンバレット(1950年代Hohner社が製造)が改良されて生まれた楽器です。発売後、振動子が付くパッドが、発砲素材の粘着式から柔らかいゴム素材の吸引パッドにかわり、当初の2種類(「CH」と「N型」)のピアネットは「T型」として生まれ変わりました。

私が持っているのはこの「T型」で、1960年代にはゾンビーズ、スモール=フェイセズなどが採用したため大人気だったようです! 古い楽器なので強弱やフットペダルのコントロールがきかないのはプレイヤー泣かせなのですが、やさしい音色はどこか曖昧でミステリアス。だから上手に弾けない方がいい感じ(笑)? さらに、鍵盤を押さえる時に聞こえる、恐らく吸引パッドのゴムが振動板に張り付く音が、ぽこぽこっと小さな泡ブクのように鳴ります。これがかわいい。

シンセサイザ-のように、いろいろな音色を出すことはできませんが、ピアネットには、このぽこぽこ癒し系音色のおまけ付き。触った人だけが味わえる贅沢です。エレキテルのライブでは、ギター用のエフェクターを使ってリバーブやディレイをかけて使用しました。

――今回のアルバムでMamikoさんが一番お奨めの曲は何でしょう?

『Denshi Block of Love』です。ロンドンでも一番盛り上がった曲です!ポップな音色がふんだんに鏤められたこの曲を聞いたら、誰もがきっとHAPPYになります!

エレキテルの皆さん、ご協力ありがとうございました。

【関連リンク】
直撃!FUTURETRON参加メンバー#1
sucre~スウィート・ポップ
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