テクノポップ/YMO関連

YMO周辺のオキナワン(2ページ目)

YMOと沖縄がテーマです。90年代以降のオキナワンポップの隆盛にも貢献したYMOメンバーとその周辺。よしえちゃんも、ホイ!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

YMOがブレイクした1980年前後においては、YMOファミリーと言えるムーヴメントがありました。ロケンロールからのテクノと言えば、シーナ&ザ・ロケッツ、エスニック・サウンドからのテクノと言えば、サンディーでした。細野晴臣がプロデュース、YMO全員参加で出来たアルバム『Eating Pleasure』(1980年)では、サンディーX(久保田麻琴+YMO)と言える相乗効果が炸裂しています。捨て曲がない良いアルバムですが、その中でも『Alive』はもろオキナワン・テクノです。

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E.S. Islandの唯一のアルバム『Funny Inspiration from Solar Music』(1982年)に収録の『テクテクマミー』は、オキナワン・スカ・テクノ歌謡。この曲は、NHK『みんなのうた』なんですが、一応、細野晴臣が監修しています。元じゅんとネネの高橋早苗、元ズー・ニー・ヴーの高橋英介(当時夫婦)、元ツイストの鮫島秀樹などの壮絶なメンバーで突然ニューウェイヴしています。

教授も沖縄には入れ込んでいました。マテリアルのビル・ラズウェルと教授が共同プロデュースしたアルバム『NEO GEO』(1987年)が代表的です。このアルバムは、ビル・ラズウェル主宰の「アジアの音楽とROCK感覚の融合」を目指すテラピン・レーベルからリリースされました。タイトル曲の『NEO GEO』そして『OKINAWAN SONG – CHIN NUKU JUUSHII』では、古謝美佐子(後にネーネーズに参加し、ソロとなる)や我如古より子のオキナワン・ヴォーカルをフィーチャーしてオキナワとテクノのファンキーな融合を果たしています。

『Beauty』(1989年)でも、古謝美佐子、我如古より子と玉城一美からなるオキナワチャンズ参加のもとに、細野晴臣もカヴァーした『安里屋ユンタ』のカヴァーや『ちんさぐの花』などのオキナワン路線が継承されます。99年のオペラ『LIFE』でもこの3人は、参加しています。
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