テクノポップ/テクノポップ関連情報

SEASON’S SPECIAL~Part 3 ワールドカップ・アンセム(2ページ目)

5月31日から6月30日に開催されるワールドカップのアンセム特集です。「どうして、テクノポップのガイドが?」と思われている貴方、読めば分かります。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

イギリスのサッカーというかフットボールと言えば、悪名高きフーリガン。フーリガンは嫌いですが、アンセムは好きです。2002年W杯のイングランド・アンセムに選ばれたアント&デックの『We're On The Ball』の評判は、いまいち芳しくないようです。歴代イングランド・アンセムの名曲と言えば、この2曲。

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『World In Motion』は、イタリアで開催された1990年W杯のアンセムとしてイギリス・チャート1位に輝きました。シングルも出ていますが、『the best of New Order』にラスト曲として収録されています。イングランド・チームのミッドフィルダーでもあるJohn Barnesがラップで参加しています。

音楽サイトBurnItBlueにて、New Orderのフッキーことピーター・フック(Peter Hook)とキース・アレン(Keith Allen)が、骨折しちゃったイングランドの主将であるデヴィッド・ベッカム(David Beckham)をラッパーに起用して『World In Motion』のリミックスをしたいと発言していますが、実現するんでしょうか? ちなみに、キース・アレンは、マッドチェスター映画『24 Hours Party People』に出演している俳優かつLes Fat(BlurのAlex JamesらとEURO2000のイングランド・アンセム『Vindaloo』を提供)のメンバーです。

もう一つ忘れてはいけないのは、イアン・ブロウディ(Ian Broudie)率いるThe Lightning Seedsの『Three Lions』です。コメディアンのFrank SkinnerとDavid Baddielと共演したこの曲は、元々1996年にリリースされましたが、フランスで開催された1998年W杯のイングランド・アンセムである、公式アンセムであるスパイス・ガールの『On The Top Of World』より人気のあった曲です。『Like You Do… The Best Of The Lightning Seeds』に歌詞が変更された『Three Lions 98』が収録されています。

このThe Lightning Seedsは、日本ではそれほど人気がありませんが、中心的存在のイアン・ブロウディは、Deaf Schoolの元メンバー、Frankie Goes To Hollywoodのホリー・ジョンソン(Holly Johnson)やThe KLFのビル・ドラモンド(Bill Drummond)が居たことでも知られるBig In Japan(Zooレーベル)のメンバーでした。

その後はEcho & The Bunnymen、The Teardrop Explodes、Frazier Chorus、Bodines、Sleeper等のプロデューサーとして名を馳せると同時に、Original Mirrors、Careを経て1989年にThe Lightning Seedsを結成。リバプール出身だけあって、ビートリッシュな美しいメロディーを特徴としたエレポップmeets ギターポップ的サウンドを聴かせてくれます。

【関連リンク】
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