――でも、その後に『THE GEISHA GIRLS SHOW』とかやってられますよね。


最終的には個人的な作業になってしまいましたね。相談するというよりも、変につっぱってましたね。それと当時流行始めていたフュージョン・ミュージックが私はそんな好きじゃなかったんですね、だから。YMOも自分の中ではそんな範疇に入っていたので…僕は。細野さんや、それぞれの個人の作品は好きだったんですけど。で、選曲の提案をさせて頂いたり…。
――それは、YMOがもう売れちゃっていたという事もあるんですか?
なんかこう、基本的に海外のものしか聴いていなかったじゃないですか、海外のものを聴いている基準でしか聴いていないので、日本のグループがいいと言っても、自分の中で偏見があると言うか、どうしても比べちゃうと、「そうは言ってもさ…」というのが自分の中にあって、たぶん、かなり悪い先入観があったと思うんですけど。で、スネークマン・ショーをやるに当たって、自分なりに選曲して、こういうのがいいと思うと選んだんですね。

*『Rapture』でないかと推測しています。
あの『増殖』は、皆さんのクリエイティヴィティで、僕はその「増殖」という言葉には、関与していないですね。ただ、構成だけやらせて頂いて、皆さんのこれがいい、あれがいいという話の中から、それで最終的には、もう一回取り直すものも出てきたり、どうしても、原盤がアルファになっているという事から。こちらも歩み寄りながら、提案しながらということでやっていったと思います。
これで、第2回は終了。第3回『ホテル・ニュー越谷』へと続きます。あいてて、よかった。
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