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こちらは、どちらかと言えば、両親を不安の底に落としいれる夏の風物詩的ハッピィー・アイドル歌謡の路線です。しかし、「トロピカルなキッス」ってなんなんだ?
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この曲における渡部チェルのアレンジは、冴えまくっています。MUSIC MAGAZINEで、一番読みごたえのある記事を書いている「これがヒットよ!」の石井 恒が、「ベスト・アルバム2001」で歌謡曲/ポップス部門で、1位に押したものの却下されてしまった曲です(でも、アルバムじゃないじゃん)。サビを前面に押し出した、素晴らしい構成です。つんく♂×渡辺チェル×松浦亜弥のすべてが、見事に噛み合っています。
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こちらは、オーソドックスなバラードですが。アルバム曲のクレジットを見ていると、元ジューシィ・フルーツの東京キケン野郎、沖山優司もベースで参加しています。
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しかし、こんなアレンジを子供向けの曲にするとは、確信犯です。3曲目にして初めてチャート1位を取れなかった曲ですが、チャート順位とクオリティは必ずしも結びつかないので、気にしないでおきましょう。
これからも渡部チェル仕事、楽しみです。