テクノポップ/テクノポップ関連情報

J-POP研究~Part 8 渡部チェル・モー研究

『恋をしちゃいました!』『LOVE涙色』『ミニハムずの愛の唄』のアレンジャー、渡部チェルについてちょっと研究。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

「モー娘。ちょっと飽きてきたな」と思っていた2000年中頃、新生タンポポの『乙女 パスタに感動』における永井ルイのモダンポップ・アレンジに全面的に降参しました。

実は、これつんく♂の作詞も大いに評価していまして、ELOの『ホーレスの日記』、ムーンライダーズの『青空のマリー』(サエキけんぞう作詞)の系譜上にある「ドラマチックな1週間」をコンセプトにした日めくりポップソングでもあります。その後の『王子様と雪の夜』に至るタンポポの詞における「妙に卑近な乙女のファンタジー」路線の始まりだと考えます。

「やっほー」から始まるタンポポの『恋をしちゃいました!』を最初に耳にした時、アレンジの路線が同じ方向だったので、また永井ルイ仕事なのかなと思ったのですが、編曲クレジットは渡部チェルとなっていました。

その時点では、渡部チェルは謎に包まれていました。巧妙なストリングス・アレンジを聴かせてくれるこの曲が如何に素晴らしい王道ポップスかは、石川梨華研究室(現・ねぇ歌って…)をぜひ読んでみてください。楽器パーツごとの詳細に渡るアレンジ研究がなされています。

調べてみると、渡部チェルは『ポケモン』『デジモンアドベンチャー』『クレヨンしんちゃん』『コメットさん☆』『うちゅうじん田中太郎』『学級王ヤマザキ』(山崎邦正も歌っている)等のアニソン系作曲・編曲者としては、凄い数の作品を発表しています。ひとつのジャンルを確立しているアニソン(アニメーション・ソング)には疎い僕ですが、アニソン・ファンにとっては結構知られた存在のようです。

また、渡部チェルは、宗 修司(2001年9月1日に急逝)率いる SOH-BAND というジャズロック・バンドでシンセを担当。地底レコードから『No Problem At All』というアルバムをリリースしています。チェルって変な名前と思っていたら、このバンドではチェルノブイリ渡部とクレジットがあり、その短縮形だったんですね。以前、ボツニアヘルチェゴビナワタナベと名乗っていたこともあるらしいです。

WATA-BOOの名前でミラーボール星人からやって来たダンス☆マンのバックバンドであるザ・バンドマンのキーボーディストとしても活動しています。この辺のつながりで、つんく♂関係の編曲依頼が来たのかと勝手に推測します。現在もそうであるかはわかりませんが、スキンヘッドらしいです。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます