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そして、2001年3月にリリースされたアルバム『Discovery』(写真左)。「増殖するアルバム」と帯に書いてありますが、何なんでしょう? 買って以来べつに増殖した覚えはない。Daft Clubに登録して、追加曲が聴けるという意味なのか? だだ、帯書いた人がYMO好きなのか?意味なの無い事で引っ張ってしまいました。でも、この人達、やっぱり変です。いい意味で別格です。
21世紀の『ラジオスターの悲劇』と呼びたくなる3曲目ヴォコーダー・トラック『デジタル・ラブ』(写真右)は、GAPのCMに使用され、二人はジュリエット・ルイスと一緒に踊っています。6曲目の奇妙なインスト『Nightvision』なんて、10ccの『I’m Not In Love』を彷彿とさせる。
そして、今月『ALIVE 1997』(写真左)という1997年11月にバーミンガムでのライヴ・アルバムがリリースされました。5曲しか入っていませんが、トータルで45分33秒(1曲平均約9分)のライヴです。音的にはブレークビーツ・ファンクと言った感じですが、4年程前とは思えない新鮮な音です。収録曲『Alive』は、元々94年のデビュー・シングル『New Wave』(確信犯的タイトル)のカップリング曲でした。
この人達、只者ではない。曲者で切れ者です。フィルターディスコというジャンルで括っていくのは実際無理があります。ディスコ、モダンポップ、ニューウェイヴ等のかなり幅広い古い題材を新しいコンテクストで料理する才能がある。クラブ系という枠で収まりきらない音楽性があります。StardustのメンバーでもあるThomas Bangalterは、Daniel Vangardeの息子です。Daniel Vangardeとは1980年のOttawanによるディスコ・ヒット『D.I.S.C.O.』(写真右)を手掛けたフランスの名ディスコ・コンポーザーなのです。ディスコの魂、百までも。
さて、もう一枚ダフト・ファンにお勧めがあります。残りのダフトの片割れ、Guy-Mannuel(以下長すぎるので省略)ことLe Knight ClubとDJ RicoがミックスしたCyrdamoureレーベルのコンピ・アルバム『Crydamoure presents WAVES』(写真右:輸入盤のみ)です。シングル曲を中心に22曲も詰まったお得なフィルターディスコ炸裂のキラー・チューン満載。
ダフト・パンク以外のフレンチ・タッチ系、及び他の国のフィルターディスコ系についても追って紹介予定です。
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