J-POP研究～Part I　モーニング娘。大解剖(2ページ目)

■佳曲が多いB面
現在まで3枚リリースされたプッチモニのシングルはかなり聴けるB面です。特に『ちょこっとLOVE』のB面『DREAM & KISS』は、細野晴臣系テクノ歌謡にも通じる正しいB面曲。ブルース・インターアクション刊『テクノ歌謡マニアクス』でも絶賛（by ELEKTELのウエハラ氏）！　『青春時代1.2.3！』のB面『バイセイコー大成功！』は、アヴァンギャルド歌謡とも言えるお遊びで作ったようなヘンテコな作品。モー娘作品では『恋はロケンロー』と『通学列車』が正しいB面曲として挙げられます。

■期待に応えるおふざけ企画
どこまで計算ずくめかわかりませんが、結果的に大正解のスピン・オフ・ユニット、シャフル・ユニット、ソロ、レンタル。幼稚園児相手にミニモニまで成功させてしまうとは、お見事です。次は、やっぱりエレベーター娘？　僕の提案は、中澤を含めた卒業・脱退メンバーを集めた、帰って来たモーニング娘。です。

■○○歌謡的感覚
おさらいとして。
『LOVEマシーン』『恋のダンスサイト』『黄色いお空でBOOM BOOM BOOM』『恋愛レヴォルーション』→ディスコ歌謡～ユーロ歌謡
『ちょこっとLOVE』→ニューウェイヴ・スカ歌謡
『DREAM & KISS』→テクノ歌謡
『青いスポーツカーの男』→パンク歌謡
『通学列車』→ドラムンベース歌謡
『乙女パスタに感激』『恋をしちゃいました』→60年代ガール歌謡
『上海の風』→中華歌謡
『ミニモニ。ジャンケンぴょん！』→NHKみんなのうた歌謡
『愛のバカやろう』→中近東歌謡

ただのJ-POPやアイドル歌謡ではつまらないです。

4月18日にはモー娘。系サイド・プロジェクト・コンピレーション『Together-タンポポ・プッチ・ミニ・ゆうこ』が、リリース。僕の一押しタンポポの60年代ガールポップ路線のフル・アルバムでぜひ聴きたいものです。