今年2月にオリジナルメンバーでの再結成を発表し、この6月には来日公演も果たしたMR.BIG。その来日公演を前に“メンバーとファンが選ぶ”ことを売りにしたベスト盤がリリースされていた。久々の来日目前とあって、思わず欲しくなった人も多いようだが、オリジナルアルバムを持っているから今回はスルー、という人もいたハズ。でもこのベスト盤、実はかなり“買い”のアルバムだった。
スタジオ盤よりライヴ盤が多かったMR.BIG
日本への感謝を込めた「I Love You Japan」収録、96年のベスト盤『Big, Bigger, Biggest!』 |
なぜこんなにライヴ盤が多いのかといえば、それはもちろんMR.BIGが自他ともに認めるライヴバンドだからだろう。ノリがよくてみんなで歌えるポップな曲が多く、ライヴ映えする曲が多いし、バンドとして演奏も上手い。それに、MR.BIGの特徴といえば、超絶テクニックを持ったギタリストとベーシストがいること。ポール・ギルバートとビリー・シーンが超高速フレーズやタッピングでバトルしたり、エンターテイメント要素たっぷりのそれぞれのソロタイムがあるなど、見せ場がたくさん用意されているのも彼らのライヴならでは。つまり、MR.BIGはライヴ盤が売れる要素をたくさん持ったバンドなのだ。
ベスト盤も多いMR.BIG、今回のベスト盤『ネクスト・タイム・アラウンド』の内容は次ページで。