ビリー・シーンも参加していた未発表デモ曲
ビリー・シーンも参加したデモの5曲はオフィシャル盤初登場。『神』のナンバーとは違った雰囲気なのがデモらしくていい。 |
このデモ曲のレコーディングに参加したメンバーは、ヴォーカルのゲイリー・バーデンのほか、元モントローズ、その後ホワイトスネイクやカヴァーデール/ペイジに参加するデニー・マッカーシー(ds)、そしてベースはなんと、タラスにいたビリー・シーン(現MR.BIG)だったというから驚きだ。
デモ録音ということでリラックスしていたのか、これらの5曲はいずれも、『神』以降のMSGのアルバムほど、張りつめた緊張感に満ちてはいないし、ビリーも超高速ベースを弾きまくっているわけではない。とはいえ、直線的ではないリズムがグルーヴィだし、マイケルはあの独特のトーンで彼らしいフレーズを弾きまくっている。荒々しい魅力に満ちている5曲なのだ。
今回は、『神』と『神話』、それにライヴ盤の『飛翔伝説』の初期3作品がデジタルリマスターで再登場となる。マイケル・シェンカーの長いキャリアの中でも、これらMSG初期作品はハイライトの1つと言える。そして『神』には、MSGの原点、出発点とも言えるデモ音源が追加されているのだから、ファンなら必ず押さえておきたい1枚だろう。また、『神話』にはライヴバージョンを含め未発表曲が7トラック追加されているので、こちらも要チェックだ。