2007年9月20日 @ 横浜 STOVE'S
『生きものについて』 発売直前カウントダウンLIVE
東京ローカル・ホンク 『生きものについて』 セルフ・プロデュースによる3rd.アルバム。名曲しか入っていない本作は、ホンク版 『ANIMAL INDEX』 だ!と、ここでは書いておきます |
本当に久しぶりに聴いた「ヒコーキのうた」から体を揺らさずにいられない。アラケンこと新井健太さんのベースが気持ち良すぎだ。オーダーしたハンバーガーがさらに美味しくなりました(麻薬か?)。
「予定を変更して」披露された4曲目は「笑顔」。筆者はこの曲の小唄っぽい感触につい「たま」を思い出してしまいます。どちらのグループにも三多摩発のワールド・ミュージック的側面があるからでしょうか。
弦二:「一応曲順決めてステージに上がるんですけど、いざ上がると違うなって思うこともあるんです。次は「おにぎりソング」に変えましょうか」
邦雄:「(曲順なんて)聞いてないから大丈夫」
笑えるやりとりの中にも結束の強さが伺えます。
プチ・ハプニング×2
弦二:「次、「カミナリ」演ってみましょうか」井上:「スライド・バー無くしちゃった」
弦二:「えぇ~。じゃあ違う曲にしましょうか」
井上:「あった、あった」
この様子を見て身近なあの人、もしくは自分のことを思いだした人は少なくないという。そしてそんなグダグダなやりとりの後の「カミナリ」は、その職人技の演奏が、とても同じ人のものとは思えないものだったりするのです。
そして、弦二さんのギターの弦が切れるというハプニングもありました。こういう場合、一般的にはギターを取り替えますな。メジャーなミュージシャンならローディーの人がサッとヨビを差し出したり。
特異な例としては演奏しながら弦を張り替えチューニングまでやってしまう憂歌団の木村(秀勝)さん、表情ひとつ変えずにそのまま弾いてしまう鮎川誠さんも目撃したことがあります。そしてこの日の木下弦二は鮎川パターン。井上さんが自分のギターを「貸そうか?」って訊いていたのもなんだか微笑ましかったです。
久保田麻琴の名曲カヴァー「バイ・バイ・ベイビー」ではスティール・ギターで佐藤克彦が参加して素晴らしいプレイを聴かせてくれました。ホンクと客席によるニューオリンズ・マナーのコール&レスポンスは、何故かどこまでも海を渡らないあたりがイイ感じ。
最後は「すんだこと」をコーラス主体で聴かせて幕。STOVE'S全体が暖まった、本当に楽しいLIVEでした。観れて良かった。私もアボガドの味がわかるようになったのかな。
【SET LIST】
久保田麻琴と夕焼け楽団 『ハワイ・チャンプルー』 「バイ・バイ・ベイビー」を収録した1975年の名盤 |
- 東崎(あがりざち)~ヒコーキのうた
- ハイウェイソング
- お手紙
- 笑顔
- 四月病
- 社会のワレメちゃん
- 遠い願い
- いつもいっしょ
- おにぎりソング
- 犬
- おバカさん
- カミナリ
- 生きものについて-Beautiful No Name
- バイ・バイ・ベイビー
- おいのりのうた
- すんだこと
- STOVE'S
横浜駅西口から歩いて3分位の場所にあるバー&レストラン。ボリュームもあって美味しいハンバーガーがオススメ。カジュアルな格好をした店員さんの丁寧な接客が心に残りました
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