J-POP/J-POP関連情報

ガイドが見たLIVE ~ 6月、7月編(3ページ目)

今回のLIVE Review記事はガイドが6月から7月にかけて見たLIVEについて。登場するのはHARRY、乙三.、騒音寺、Zi:LiE-YA。

執筆者:常木 晴亮

騒音寺×Zi:LiE-YA 「EAST☆WEST SHOWDOWN!! パート2」
2006年7月29日 @ 下北沢 CLUB251

この日は騒音寺とZi:LiE-YA(ジライヤ)の2マンLIVE。

先手は騒音寺。東京にやってきた時は出来る限り観に行っている彼らのLIVEについてはいずれまとめようと思っていますが、この日はいつもに増して気合いが入っていたのか、とても良いステージを披露してくれました。個人的にはサンハウスのカヴァー※やZi:LiE-YAとのセッションを期待していたのですが、それはありませんでした。騒音-YAやZi:LiE-寺、観たかったなぁ。

※京都のサンハウスと呼ばれていた事もある騒音寺。現在入手困難の1st.アルバム『SO GOOD』にはサンハウス未作品化曲のカヴァー「ねずみ小僧の歌」を収録している。

「EAST☆WEST SHOWDOWN!! パート2」 Zi:LiE-YA編

悪名ロック
Zi:LiE-YA 『悪名ロック』
2006年6月24日発売の3rd.アルバム。恒例のサンハウス・ナンバーは「夜は恋人」。「薔薇の奇蹟」は作曲:大沢誉志幸のアン・ルイスへの提供曲のセルフ・カヴァーです。
Zi:LiE-YAは日本のロック/博多ビートの始祖「サンハウス」のヴォーカリストだった柴山俊之の元、百戦錬磨の強者プレイヤー達が結集したロック・バンドです。

私は開場前に柴山さんに遭遇、握手してもらったりして盛り上がった気分の中、Zi:LiE-YA登場。まずはお馴染みのナンバーで幕開けです。ふと周りを見渡すと騒音寺の時には見かけなかったオジサンのオーディエンスが増えています。サンハウス・リアルタイム世代かな?騒音寺をどう思ったか知りたいものです。

オリジナルに交えて、THE YARDBIRDSの「Happenings Ten Years Time Ago」に独自の日本語詩を載せた「Flower」やサンハウス「夜は恋人」といったナンバーが分け隔てなく披露されていくのがなんとも痛快。HARD&HEAVYなサウンドを叩き出しながら仕掛けのあるアレンジも難なくこなすバンドの演奏力の高さも特筆ものです。

短めのMCを挟みながら矢継ぎ早に曲を繰り出した本編の後、アンコールはサンハウス・ナンバーのオン・パレード。特にオーラスで披露されたメドレーは間にJohnny B Goodeを挟み込むという豪胆さ。

柴山俊之がサンハウス時代の楽曲をこんなに屈託なく歌えるようになったのは、このバンドからのような気がします。これまでも事ある毎に披露してくれていましたが、演る方にも観る方にもまだまだ特別な想いや呪縛があった様に思います。

サンハウスが解散したのが1978年。それ以降の彼のキャリアの中で最も充実した時を迎えつつあると言い切ってしまいたい。そんな私は柴山ファン歴約23年です。

そういえば、LIVE終演後耳に入ってきた声で少し気になったものがありました。若い女性でしたがZi:LiE-YAが「あまり楽しめなかった」という内容のもの。騒音寺目当てだったのでしょうか、何ともMOTTAINAI!事です。この2つのグループは絶対両方好きになれるはずだから敬遠せずに聴いた方が良い、そう言い切ってしまいましょう。そんな私は騒音寺ファン歴約1年です。

【Zi:LiE-YA】
  • (唄) 柴山俊之
  • (六弦) 内藤幸也
  • (六弦) 山下竜也
  • (四弦) 寺岡信芳
  • (太鼓) 大島治彦
電光石火
Zi:LiE-YA 『電光石火』
2004年発売の1st.。バンド名を冠したLIVEのオープニング・テーマから、サンハウス・ナンバー、ザ・ロケッツ、ルースターズへの提供曲のセルフ・カヴァーまでを収録した1st.らしい多彩なアルバム。
【SET LIST】
  1. Zi:LiE-YA
  2. とびきり☆スペシャル
  3. Flower
  4. ネーデルランドの恋人
  5. 夜は恋人
  6. 明日への誘い
  7. 恋のKOパンチ
  8. Megalomania
  9. Ho Train Boogie
  10. Tiger In Your Tank
  11. 惡名ロック
  12. Penetration
  13. 薔薇の奇蹟
アンコール
  1. ホラ吹きイナズマ
  2. 地獄へドライブ
  3. 火の玉
アンコール2
  1. I LOVE YOU
  2. もしも
  3. カラカラ~Johnny B Goode~レモンティ
Zi:LiE-YA 「EAST☆WEST SHOWDOWN!! パート2」
2006年7月29日 @ 下北沢 CLUB251

【関連リンク】
  • 柴山俊之 BOOGIECHILLEN
    デビューは1975年、サンハウスのヴォーカリストとして。こちらは柴山"菊"俊之オフィシャル・サイト、本人の言葉で語られるあれこれは、LIVEのMCと同じテンションでサイコーです。
  • 騒音寺 CABARET SO-ON★G
    騒音寺は、聴けば聴く程その引き出しの多さに驚かされる事になる作品の魅力と、見終わる頃にはもう一度足を運びたくなってしまうLIVEの魔力で、ガイドがブレイクを確信しているグループです。
  • 下北沢 CLUB251
    下北沢駅から5分。黒を基調とした内装と共にとてもROCKっぽい、LIVEハウスらしいLIVEハウスです。


【All About J-POP内 関連記事】
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
→次のページ は「BONUS TRACK」です。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます