The Beatles 『Live at the BBC』の苦い思い出
The Beatles 『Live at the BBC』 タイトル通り、彼らが英国BBC放送に残したLIVE音源を集めた2枚組。 |
このアルバムが解散後初の「ビートルズの新譜」として発売され大ヒットした当時、CDショップの販売員だった私の心中はなかなか複雑なものがありました。
『BBC』を買っていく老若男女の中でも特に目立ったのが「老」で「女」に当たる層。普段はCDショップよりもスーパーのお総菜売り場で見かけるような方々が、こぞってこのアルバムを買いに来たのです。
まだ『1』のような(とりあえず)1枚で歴史が俯瞰出来るようなベスト盤が出ていなかった頃の話。「青春をビートルズと共に過ごした」とは到底思えない人達の「最初に買うビートルズ」が『BBC』で果たして良いのであろうか、オリジナル・アルバム、例えば『Rubber Soul』(これはガイドの心の1枚)をオススメしてあげた方がこの人の為になるのではないだろうか、等と思いつつも飛ぶように売れていく『BBC』を「さばいて」しまったのでした。
あの時『BBC』を買った奥様方は、その後ビートルズの素晴らしさに気付く事が出来たのでしょうか。どこの中古CDショップのビートルズ・コーナーでも必ず数セット、しかも安価で並んでいる『BBC』を見かける度に少しだけ心が痛んでしまうのです。
レアなものには魅力あり
『THE ROLLING STONES BOOTLEG GUIDE 1961~1995―ローリング・ストーンズ 海賊盤事典』 |
ガイドの友人でストーンズ・マニアのS君に言わせると、NEWアルバムが発売されればそこからのシングル等周辺アイテム、ツアーが始まれば演奏情報や玉石混交の海賊盤等々、追いかけるのが大変なので「活動してほしくない」とのこと。なんだか本末転倒な感じになっていますな。
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