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時を越えて… 「タイムマシンにおねがい」(2ページ目)

CMで木村カエラが歌っているのが、30年の時を越え今に響くサディスティック・ミカ・バンドの名曲です。後ろのオジサン達は何者?というワカモノも、このヴォーカリストは誰?という方も、ぜひ読んでください。

執筆者:常木 晴亮

「タイムマシンにおねがい」を聴くならこのアルバム!

サディスティック・ミカ・バンド
サディスティック・ミカ・バンド 『〃』
レゲエがレガエと呼ばれていた頃に、そのテイストを取り込んだ「恋のミルキー・ウェイ」も収録されています。
今回CMで歌われているのは代表曲「タイムマシンにおねがい」。彼らの2nd.アルバム『黒船』からのシングルだったものです。

世間的にはこの『黒船』が名盤とされていますが、2006年という時代の気分と、木村カエラという「はっちゃけた」ヴォーカリストのイメージには1st.アルバム『サディスティック・ミカ・バンド』の方が合っています。

でもこの1st.には「タイムマシンにおねがい」が入っていないんですねぇ。

ベスト・オブ・サディスティック・ミカ・バンド 20 SONGS TO 21ST CENTURY
『ベスト・オブ・サディスティック・ミカ・バンド 20 SONGS TO 21ST CENTURY』
数種出ている中で最も優れた内容のベスト盤。ジャケットにはメンバー遍歴もわかるピープル・トゥリーが載っていて資料的価値も高い。
そこでご紹介したいのが『ベスト・オブ・サディスティック・ミカ・バンド 20 SONGS TO 21ST CENTURY』。上記2作に3rd.アルバム『HOT!MENU』を合わせた3枚のオリジナル・アルバムから歌ものを中心に選曲、重要な曲は殆どピックアップされ、「オーロラ・ガール」、「ハイ・ベイビー」、「お花見ブギ」等のレア・チューンも入った全20曲74分。

お江戸ロック(?)な「お花見ブギ」なんてとてもカエラっぽいし、何よりこれから季節です。ストーンズ・スタイルでぶちかまされる「アリエヌ共和国」は、来日するミック・ジャガーにぜひ聴いていただきたい。超絶テクで演奏されるインストゥルメンタル「WA-KAH! CHICO」は、ミュージシャン志望の人が聴いたら楽器を置きたくなってしまうような1曲、です。

発売日がちょっと古い(1987年)点、小倉エージによるライナー・ノーツが、1977年に発売されたベストLPのものに10年後加筆訂正したものである点等、弱いところもありますが、PLAYボタンを押せばそんな些細な事はふき飛んでしまう事でしょう。

サディスティック・ミカ・バンドの最初の1枚として自信を持ってオススメします。

→次のページ はミカ・バンドを彩った歌姫達!
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