「タイムマシンにおねがい」を聴くならこのアルバム!
サディスティック・ミカ・バンド 『〃』 レゲエがレガエと呼ばれていた頃に、そのテイストを取り込んだ「恋のミルキー・ウェイ」も収録されています。 |
世間的にはこの『黒船』が名盤とされていますが、2006年という時代の気分と、木村カエラという「はっちゃけた」ヴォーカリストのイメージには1st.アルバム『サディスティック・ミカ・バンド』の方が合っています。
でもこの1st.には「タイムマシンにおねがい」が入っていないんですねぇ。
『ベスト・オブ・サディスティック・ミカ・バンド 20 SONGS TO 21ST CENTURY』 数種出ている中で最も優れた内容のベスト盤。ジャケットにはメンバー遍歴もわかるピープル・トゥリーが載っていて資料的価値も高い。 |
お江戸ロック(?)な「お花見ブギ」なんてとてもカエラっぽいし、何よりこれから季節です。ストーンズ・スタイルでぶちかまされる「アリエヌ共和国」は、来日するミック・ジャガーにぜひ聴いていただきたい。超絶テクで演奏されるインストゥルメンタル「WA-KAH! CHICO」は、ミュージシャン志望の人が聴いたら楽器を置きたくなってしまうような1曲、です。
発売日がちょっと古い(1987年)点、小倉エージによるライナー・ノーツが、1977年に発売されたベストLPのものに10年後加筆訂正したものである点等、弱いところもありますが、PLAYボタンを押せばそんな些細な事はふき飛んでしまう事でしょう。
サディスティック・ミカ・バンドの最初の1枚として自信を持ってオススメします。
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