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超初心者向け<最新>ジャズCDベスト5(3ページ目)

リアルタイムで活躍中のミュージシャンの作品を中心に、初心者向けジャズCDをランキング形式でご紹介します。

執筆者:鳥居 直介

古くて新しいジャズを聴かせるトロンボーンの新星

■第4位:tommy『ファイブ・スポット・アフター・ダーク・トミー・イン・ニューヨーク 』
tommy『ファイブ・スポット・アフター・ダーク・トミー・イン・ニューヨーク 』
tommy『ファイブ・スポット・アフター・ダーク・トミー・イン・ニューヨーク 』
京都を地盤に堅実な活動を続けてきた正統派トロンボーニスト、Tommyが、満を持してメジャーデビュー。ウィントン・マルサリスバンドなどで活躍したワイクリフ・ゴードンとの2トロンボーンや、アート・ペッパーなどとも共演したジョージ・ケイブルスをピアノに迎えるなど、実に豪華な布陣。
1.Spiciana
2.Five Spot After Dark
ほか
2007年12月に発表された本作は、関西で引く手あまたのトロンボーン奏者、tommyのメジャーデビューアルバムです。

トロンボーンはコントロールの難しい楽器で、ここしばらく、有望な新人は現れていませんでしたが、tommyは本作がスウィングジャーナルのゴールドディスクをいきなり受賞するなど、期待が集まっています。

本作をCDプレイヤーに載せ、一曲目「スピシアーナ」をかけてましょう。朗々と、また豪放に、2本のトロンボーンがうなりをあげてテーマを奏で、やがて、ベテラン、ワイクリフ・ゴードンとTommyの間で掛け合いがはじまります。ソニー・ロリンズとジョン・コルトレーンの共演で有名なテナー・マッドネスならぬ、「テナートロンボーン・マッドネス」です。

共演したワイクリフ・ゴードンをして「こんなに吹けるトロンボーンに出会ったのは初めてだ。こんな無名の素晴らしい日本人がいるのを初めて知ったよ。日本のジャズもあなどれないね」と言わしめたTommyのトロンボーン。そのフレージングは、ボリューム感と響きの美しさを兼ね備えたナチュラルトーンで、正統派のブルージーなフレーズを歌わせています。

また、本作ではピアノのジョージ・ケイブルスをはじめ、メンバーそれぞれがキレのあるすばらしい演奏を見せています。歌心と、ジャズのスウィング感の楽しさという、ジャズの伝統が持つ楽しさ、美しさを、今日に蘇らせてくれる一枚です。

3位は日本で活躍中のジャズヴォーカルの新星です

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