ドミナントセブンス(dominant 7th)
[どみなんとせぶんす] コードネームの1つ。ルート、長3度、長5度、短7度で構成される和音。もっとも緊張感の強いコードとされ、コードの進行感を支配することから、dominantと呼称されている。ダイアトニックコード上では、V度の位置に登場するが、ジャズにおいてはしばしば、トライトーン・サブスティテューション、セカンダリー・ドミナントといった考え方に基づき、代理コードとしてのドミナントセブンスコードが登場する。
ドミナントセブンスコードとその代理のメカニズムの理解が、ジャズ理論を学ぶ上での最大のポイントといえる。
●関連語
ツーファイブ(two five)
コード・プログレッション
トライアド(triad)
[とらいあど] 和音の基本構成音となる三和音のこと。ルート、III度、V度から構成される。●例
C(key in C)=ドミソ
G(Key in C)=ソシレ
Cm(Key in Eb)=ドミbソ
など。
トリオ(trio)
[とりお] 3人編成のこと。ジャズの場合、ギタートリオ、ピアノトリオなど、さまざまな構成がある。以下に代表的なものを紹介する。●ピアノトリオ
ドラム、ベース、ピアノで構成されるのが現在では一般的であり、数多くの名盤が産み出されている。また、ここにサックスやトランペットなどを加えたカルテット編成は、ジャズコンボでもっとも一般的な編成といえるだろう。
一方40年代ぐらいまでは、ピアノトリオといえばピアノ、ベース、ギターによるものが一般的だった。この編成の場合、ギターはコードカッティングの4つ打ちによってジャズの4ビートを出し、ベースとともにバンドのグルーヴを底辺で支えていた。現在でも、ビッグバンドにはこの名残が強く残っている。
●ギタートリオ
ドラム、ベース、ギターによるトリオ。この場合、ギターは和声、メロディを支配する文字通りの主役となる。
一方、同じギタートリオという呼び名で想起されるものに、ギター3台によるギタートリオというものもある。こちらはアル・ディメオラ、ラリー・コリエル、ビレリ・ラグレーンによる「スーパーギタートリオ」の演奏などが有名。
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