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2005年 ジャズCDランキング BEST5!(2ページ目)

2005年リリースのジャズCDの中から、ガイドがベスト5をランキング。購入・試聴・レンタル等で聴いた新譜約150枚の中から厳選した独自の2005年ジャズCDランキング!

執筆者:鳥居 直介

若き才能に期待を寄せて

■第5位:ゲイリー・バートン『ネクスト・ジェネレーション』
ゲイリー・バートン『ネクスト・ジェネレーション』
ゲイリー・バートン『ネクスト・ジェネレーション』
2005年5月発表。ベテランビブラフォン奏者のゲイリー・バートンが平均年齢21歳のサイドメンと共演するユニットのデビュー作。17歳の天才ギタリスト、ジュリアン・レイジのプレイは圧巻。
1943年生まれのゲイリー・バートン(vib)は、今年62歳になった。ミルト・ジャクソンとともに、ヴィブラフォンによるジャズを開拓し続けてきた巨人は、近年、新人の発掘・育成に力を入れている。ラリー・コリエル、パット・メセニー、小曽根真らは、バートンの「愛弟子」と呼んでさしつかえない存在だ。

そんなバートンの最近のお気に入りが、本作にも参加しているギターのジュリアン・レイジ(Julian Lage)だ。若干17歳で、まるで「ギター一筋30年」的に枯れた演奏を行うレイジは、一部では「パット・メセニー」の再来と評価もある。

8月の東京JAZZ2005で、唯一聴くべきものがあったとすれば、ゲイリー・バートン・バンドと、そこでのレイジの演奏だろう。彼のすばらしさはバークリー的なフレイジングの多彩さにあるのではなく、ピッキングの強弱、柔剛のコントロールによって織りなされる音の「肌触り」にある。年齢的なことを別にしても、これほど「歌う」ギターを聴けるアルバムは珍しい。

もちろん、アルバム全体は完全にゲイリー・バートンのコントロール下にある。若さ全開のサックスやギターにまったく遜色を見せないバートンのソロもさることながら、バンド全体のサウンドに対し、バートンの気配りが行き届いたすばらしいドライブ感に満ちた演奏となっている。

●曲目リスト
1.プレリュード・フォー・ヴァイブス
2.マイ・ロマンス
3.ケ・セ
4.ゲット・アップ・アンド・ゴー
5.B&G
6.ア・ダンス・フォー・モースト・オブ・ユー
7.ウォーキン・イン・ミュージック
8.サマー・バンド・キャンプ
9.フーガ
10.ワイズ・フール
11.クラリティ



続いて第4位! 現役「ジャズの帝王」によるライブ盤です。



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