※ジャケット写真がAmazon.comにリンクしています。 現代のビッグバンド エリクトリックベースの歴史を塗り替えたジャコのビッグバンドは、ボブ・ミンツァーらの現代的なアレンジを演奏する新鋭ミュージシャンの集まり。編成がイレギュラーだけに、レパートリーにできなくて地団駄を踏んでいるアマチュアジャズミュージシャンも少なくはないでしょう。聴きなれないハーモニカやチューバのソロをフィーチャーしたアレンジ、しかもリーダーがエレべで弾きまくってしまうビッグバンド、当時としてはかなり刺激的な印象でありました。 ギターのハイラム・ブロックを始めとした個性的なミュージシャンをかき集め、恐らく思いついたことは何でもスコアに書いてしまっていたであろうギル・エバンスは、50年代のマイルスとのコラボレーションから、やはり個性的な片鱗を見せていました。マイルスの「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」での、サックスソロの前の有名なキメも実はギルの仕事。晩年にニューヨークのスウィート・ベイジルで毎週月曜日に行っていたマンデイ・ナイト・オーケストラの演奏は、さしずめギル実験室といったところでした。 カーネギーホールでのジャズイベントでハウスバンドを務めるこのバンドは、その名に恥じぬよう最強のメンバーがかき集められます。ジョン・ファディス、ルー・ソロフ、フランク・ウェス、スティーブ・トゥーレ等、古今東西のツワモノがくりひろげるパフォーマンスは必聴!ジョン・ファディスあたりのビッグバンドが来日の際は、ほぼ同じメンバーでほぼ同じ内容の演奏をしてくれるのでチェックしよう!
日本のビッグバンド 宮間利之とニューハード 原信夫とシャープ&フラッツ 角田健一ビッグバンド エリック宮城ビッグバンド
ビッグバンドが聴ける店 新橋SOMEDAY Tokyo TUC ブルース・アレイ・ジャパン 3回にわたってビッグバンド特集をしてしまいましたが、いかがでしたでしょう。その迫力を、もう体験していただけましたか?生身の人間が一丸となって演奏するビッグバンドが、また巷にあふれる時代がやってくると、ワタシは信じます! バックナンバー:ビッグバンド特集Vol.1 Vol.2 |
文章: 佐久間 啓輔(All About「ジャズ」旧ガイド)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。