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ビッグバンド特集 Vol.2(2ページ目)

ビッグバンドって、カウント・ベイシーやグレン・ミラーだけではありません。ジャズだけに個性豊かなビッグバンドは数多く存在します。ビッグバンド特集「ワン・モア・ターイム」!

執筆者:佐久間 啓輔

テクニシャンの台頭
70年代に入り、テクニック派のミュージシャンが目立ち始めます。ハイトーンを売り物にしたトランペットのメイナード・ファーガソンのような、職人的なテクニシャンの「こんなこと、お前にできるか?」と言わんばかりの演奏は、この時代の醍醐味!

進化したベイシーバンド
サド・ジョーンズ=メル・ルイス

ベイシーバンドのコルネット奏者サド・ジョーンズ(ドラマーのエルビン、ピアニストのハンクとは兄弟)とドラムのメル・ルイスが旗揚げした通称「サドメルバンド」は、ベイシーバンドの迫力を受け継ぎ、しかも玄人好みの難しいアレンジ、さらにはエリントンバンドを思わせるアドリブスペースの広さでスリリングな演奏を聴かせてくれる。ソリストが集まったビッグバンドというのは、意外とつまらなかったりすることが多いのですが、このバンドは、職人的なソリスト集団。ビッグバンドの面白さを教えてくれます。

歌って踊れるドラマー
バディ・リッチ

トランペッターのハリー・ジェイムス楽団在籍時のギャラがギネスブックに登録されたほどのリッチマンは、超テクニシャン。好みは別として、こんなに上手いドラマーは他にいないのではないかと思ってしまう。ベイシーやサドメルとは違ったド迫力サウンドが魅力のバディ・リッチ・バンドは、一方でスイング時代のエンターテインメントも忘れてはいない貴重なバンドではないでしょうか?


次回はいよいよ現代のミュージシャンと日本のミュージシャンを特集したいと思います。あわせて日本のビッグバンド出没ポイントも紹介、お楽しみに!
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