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ビバップを知るPart2(2ページ目)

ビバップとはなんぞや?!後半の今回は、ビバップフレーズを分解してその姿にせまる!

執筆者:佐久間 啓輔

解決フレーズ2

出ました!半音上>全音下>半音下>コードトーン。バップ常套句中の常套句です。全てのキー、全てのコードトーンに解決できるよう仕込むべし!ただし連発してしまうと興ざめですよ。かと言って、ここぞというところでキメるのでもなく、さらりと演奏して下さい。注:譜面はG7の3度であるシに解決しています。

分散和音

バップフレーズを組み立てるのに軸となるのが分散和音。分散和音をクロマチックでメロディアスにつないでいくのがバップフレーズの基本とも言えるでしょう。譜面はG7のところで3度>5度>b7度>1度という音使いをしています。バップでは要所要所にこの分散和音が使われています。

3連フレーズ

チャーリー・パーカーの名曲『ドナ・リー』のメロディの引用フレーズ。というか『ドナ・リー』はバップフレーズ、もしくはパーカーフレーズの塊みたいな曲なので、卵が先か鶏が先かの世界になってしまっていますが…。ともかく、バッパーを目指すなら、このフレーズも必須!
理論的に解説すると、このフレーズは「オルタード・スケール」なるものを使っています。b9度>#9度というラインがポイントとなっています。セブンスコードのところでは、このオルタード・スケール、多用してみてください。


ビバップたるや、これだけの解説だけではとても足りませんが、雰囲気はつかんでいただけたかと思います。
ビバップを習得するにはメカニカルな練習も必要だと思いますが、ビバップのココロを持つことが重要。好きになることが大事だと思います。パーカーなどを聴きまくってビバップ魂をしっかりつかんで下さい!

関連記事:ビバップを知るPart1

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