文章: 佐久間 啓輔(All About「ジャズ」旧ガイド)
「ジャズ」って聞くと、難解なイメージをうかべる方も多いと思いますが、そうですね、難解なモノも少なくはありません。しかし、そんななかで、人の心を癒してくれる美し~いジャズも沢山あるのです。
そこで今回は、BGMにもぴったりな、ガイドお勧め、癒し系ジャズCDを紹介したいと思います。
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『スティル・ライフ
』
パット・メセニー・グループ
癒し度 :★★★★★ ジャズ度:★★☆☆☆
癒し系ミュージシャンの代表、パット・メセニーの本作は、グループとしてもギタリストとしても、頂点に達してしまったアルバム。ジャズを根底に、フォークやブラジル音楽のエッセンスを取り入れた独特の世界が魅力だ。美しいメロディを奏でるヴォイスに、ぴったりと絡まるメセニーのギターは、いつ聴いても心地よい。気に入られた方は本作に限らず、色々聴いてみていただきたいのだが、思いっきりフリージャズの作品もあったりするので注意されたし。『ファースト・サークル』以降のパット・メセニー・グループ名義の作品を購入されるのが無難であろう。
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『ザ・ケルン・コンサート』
キース・ジャレット
癒し度 :★★★★★ ジャズ度:★★★☆☆
うめきながらピアノを弾くことで有名になってしまったキース・ジャレットの名作『ケルン・コンサート』は、「沈黙に次ぐ最も美しい音」を追求するドイツのレーベル、ECMの作品。全て即興演奏!しかもソロ!しかもライブ録音!澱みなく奏でられるピアノのしらべは、疲れた心を存分に癒してくれる。ホンダのCMでも使われていたので、聴き覚えのある方もいらっしゃるのでは?
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『ハートフェルト』フォープレイ
癒し度 :★★★☆☆ ジャズ度:★★☆☆☆
フュージョン全盛期のスター4人が集まった当バンドは、ギタリスト、リー・リトナーが仕切っていたかと思っていたが、いつの間にかラリー・カールトンにメンバーチェンジしていた。リー・リトナーの代わりに若手を…という発想にならないところが、恐らくこのバンドのポリシーで、とことんゴージャスに、安心して聴けるフュージョン作品がファンの心をつかんでいるのであろう。癒し系というと語弊があるかもしれないが、気楽に聴けるアルバムである。
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