Arturiaの音質のコア技術、TAE
Arturiaのソフトシンセには非常に高音質にアナログ回路をエミュレーションするTAEというコア技術が入っている |
そうした中、Arturiaももちろん、その物理モデリングをしているのですが、Arturiaではそのモデリング精度を高めたTAE(=True Analog Emulation)というエンジンを使っています。
Arturiaの説明によれば、TAEは折り返しノイズ(エイリアス・ノイズ)の無いオシレーターを搭載しており、CPUに過度な負担をかけることなく、オリジナルのアナログシンセとそっくりな音が作れるとのこと。また、アナログ・シンセサイザが持つ波形のゆらぎを忠実に再現しているそうで、結果的にいい音になっているとのことです。
Analogy Factoryは既存製品をまとめたお買い得版
Prophet Vやminimoog Vなど、計6つのソフトシンセをひとつにまとめたAnalog Factory |
しかし、いくら安いとはいえ、1本あたり実売価格が33,600円程度。それぞれを揃えるとかなりな価格になるなという中、全部をまとめた便利でお買い得なソフトが登場しています。それがAnalog Factory(アナログファクトリー)
というもの。価格は同じ33,600円前後で、音色数は2,000。画面は、Moog Modular VやProphet Vなどオリジナルを再現したものになっているわけではないのですが、これら既存のソフトシンセとまったく同じエンジンを搭載しているので、まったく同じ音が出るのです。
各パラメータを自分で動かして音作りを楽しみたいというユーザーにはあまり向いていませんが、プリセット音色を使ってビンテージシンセの音を楽しみたいという人には、もってこいの製品です。もっとも、フィルタやエンベロープなどキーとなるパラメータはしっかりいじることができるので、心配は無用です。