DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

ポータブルレコーダーレポート EDIROL R-1 & R-4(2ページ目)

練習スタジオなどでの演奏の録音って何を使っていますか?多くの人はMDなどを使っているのではないでしょうか?しかし、より高音質でパソコンとの親和性の高く、しかも持ち歩きやすい機材があるので紹介しましょう。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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コンパクトフラッシュに24bitレコーディングが可能


なぜ、これがMDに比較して圧倒的にいいのかというと、いろいろな理由があります。まずはコンパクトフラッシュにWAVデータとして録音されるので、そのままパソコンへデータを渡すことが可能です。またUSB端子も付いているから、USB経由でデータを渡すことも可能です。

そしてこのWAVデータのフォーマットが44.1kHz/16bitと44.1kHz/24bitという2つのモードがあり、いずれも非圧縮での録音が可能なのです。このことだけでもMDと大きく違うことがわかるでしょう。なお、MP3モードというのも用意されているので、音質にはそれほどこだわらないけれど長時間録音したいなら、MP3を選択するのもひとつの手です。

高性能マイクはSM57、C451などのモデリングも可能


R-1
R-1には高性能な無指向性バックエレクトレット・コンデンサー・マイクが搭載されており、本体だけで高音質な録音ができる
さらに、この内蔵マイクが優れもの。通常内蔵マイクといえば、粗悪なものと相場が決まっていますが、R-1のものは、無指向性バックエレクトレット・コンデンサー・マイク。たぶん単体で購入しても5,000~10,000円程度はしそうなものですから、かなりいい音で録れます。


また、コンパクトフラッシュを使い、モーター駆動部分がないため、本体が発するノイズを拾う心配がないのも大きな特徴。そのせいもあって、非常に高音質で録音できるのです。さらにすごいのは、ここにRolandのマイクモデリング技術が搭載されていること。明示こそされてはいませんが、SHURE SM57、AKG C451、ノイマン U-87/48などのモードが入っているので、それっぽい音での録音ができてしまうのです。

またもうひとつチェックしておきたいのがリミッター機能。これをオンにしておけば、過大な入力がきても、音が割れることなくスムーズな録音ができるというわけです。
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