DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

ポータブルレコーダーレポート EDIROL R-1 & R-4

練習スタジオなどでの演奏の録音って何を使っていますか?多くの人はMDなどを使っているのではないでしょうか?しかし、より高音質でパソコンとの親和性の高く、しかも持ち歩きやすい機材があるので紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

なかなか外に持ち出しにくいDAW環境


自宅ではDAWを使ってオーディオのレコーディングや編集といった作業を行っている人でも、実は録音そのものはDAWで直接行っていない、という人も少なくないでしょう。まあ、ギターやキーボードなどをラインで接続してレコーディングしてしまうのであればいいのですが、スタジオでの録音となるとなかなか難しくなります。

デスクトップマシンでDAWを動かしている人の場合、その機材をスタジオに運ぶというのは非現実的ですし、ノートパソコンであっても結構面倒なものです。まあ、最近はノートパソコンも高速になってきたし、コンパクトなオーディオインターフェイスもいろいろあるので、これらの組み合わせで実現させることは可能です。とはいえ、練習スタジオにこうしたDAWの機材を持ち込んでセッティングするには時間もかかるし、いざというときにうまく動いてくれなかったりするため、結局あきらめてしまうというケースも少なくないでしょう。

MDで録音しているけれど、不満もいろいろ……


で、どうするかというと、多くの人がMDに録音しているというのが現実です。確かに最近のMDはコンパクトだし、これの操作でトラブルことはまずありません。しかも、昔のカセットテープと比較したら、断然音質がいいので、とりあえずはこれで満足している人も多いでしょう。

確かに、バンドで演奏した結果をMDに録って、みんなで聴けば、その雰囲気はよくわかりますし、問題点、反省点なども良く分かります。しかし、なによりそうした演奏結果は、自分たちの記念でもあり、とっても楽しいものです。となると、それをCDに焼いてみたいとか、ちょっと編集加工してみたい……とDTMユーザーならいろいろな欲が出てくるというものです。

ただ、録音したメディアがMDだとなかなか融通が利かないというのが現実。確かにデジタルで録音できているものの、パソコンへ取り込むのは手間だし、よく聴くと思ったほど音が良くなかったり……。この辺がいつも悩ましいところなのです。

MDでの不満を解消してくれるEDIROLのR-1、R-4


そんな悩みを大きく解決してくれる機材がEDIROLから誕生しました。それがR-1とR-4という2つのコンパクトなレコーディング機材です。これらは、レコーディングということに特化した機材で、まさに練習スタジオなどでのレコーディングに最適なもの。

R-1
99.3×134×30.2mmで、電池、コンパクトフラッシュ込みで260gというコンパクトなレコーディング機材、R-1
まずR-1について簡単に説明しましょう。サイズはVHSビデオをちょっと短くした感じなので、MDに比較すると大きいものの、260gですから機材としてはすごく小さいものです。これにマイクが内蔵されていて、録音ボタンを押せば即、コンパクトフラッシュに録音できるようになっているのです。
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