1万円程度のスピーカーに変えてみる
では、PCではまともな音は出せないのでしょうか?そう決め付けるのは早計です。ちょっと機材を購入し、ちょっと工夫をすることで、その品質は格段に向上します。その第一歩となるのがスピーカーです。PCに標準で添付されていた付属のスピーカーの変わりに1万円程度のスピーカーを接続してみてください。仮にそれがマザーボード搭載のオーディオインターフェイスの音だったとしても、耳を疑うほどいい音になるはずです。
もちろん、このままではマザーボード上のノイズをかなり拾っているため、スピーカーのレベルを上げると、ブーンとかザーっといったノイズが聴こえてしまいますが、それでも下手なミニコンポなどよりもいい音になるのではないでしょうか?
デジタル接続で異次元のオーディオ環境を実現
しかし、ここでお勧めしたいのは、アナログでの接続ではなくデジタルでの接続です。最近ではマザーボードにもS/PDIFの出力を備えたものが数多く登場しています。同軸=コアキシャルのもの、光=オプティカルのものがありますが、どちらであってもデジタルで接続すると、従来とはまったく異なる異次元のオーディオ環境へと激変するはずです。
そう、デジタルで接続するとノイズが完全にない世界を実現できるのです。もちろん厳密にいえばスピーカー自体が持つノイズなどがあるので、皆無とは言い切れませんが、限りなくゼロに近い世界になるのです。
筆者もMA-10DとGX-77Mを使用している
デジタルとアナログの入力を備え、15W+15Wの出力を持つONKYOのGX-77M |
実際、CDをPCのCD-ROMドライブで再生させ、これらモニタースピーカーで再生させると、本当にクリアな音で鳴ってくれます。スピーカーのサイズからすればミニコンポ相当ではありますが、これだけの音を出せるミニコンポはちょっと見つからないのではないでしょうか?もちろん、音には好みがありますから、人それぞれですが、個人的にはそう思っています。