DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

プロミュージシャンに聞くレコーディングの実際 スケッチからミキシングまで(3ページ目)

プロのミュージシャンは、実際どうやって曲の制作を行い、そこでどのようにコンピュータを活用させているのでしょうか?先日「bird people」というアルバムをリリースしたtomzuin hさんにお話を伺いました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

外部のミキサー卓でミックスダウンすると混ざりもいい


--ミックスはどうするんですか?
tomzuin h
多くの機材が並ぶtomzuin hさんのスタジオ
ミックスはどこまでこだわるかがポイントですよね。長いものだと1ヶ月くらいかかることもあるし、エフェクト、ミックス、スライスなんてのを同時に行ったりしますよね。またミキシングには外部の卓を使っています。確かにオートメーションはDPでやるけれど、EQなんかはミキサー卓のほうがぜんぜん楽ですし。またDP内部のミキサーだと飽和感というか天井が低いような感じになるのが嫌なんですよ。やはりそこはアナログ卓だと混じりもいいし、解像度が上がる感じがするんですよね。この卓にはアレン&ヒースのGS3000の32chモデルを使っています。まあ、いま話たみたいなのが、曲作りのパターン1という感じでしょうか?

--ほかにはどんなパターンがあるんですか?
たとえば、ここのスタジオ空間を生かして、クリックだけを聞きながらパーカッションを入れていくとかね。私自身がエンジニア的なこともやっているから、実験という意味もあって、いろいろなところにアンビエントマイクを立てて、録ることもしていますよ。1つの楽器に3、4本立てて使い、それぞれをミックスするとか……。

--なるほど、いろいろな方法での曲作りをしているんですね。レコーディングの方法は人それぞれあると思いますが、きっと多くの人の参考になると思います。本日はありがとうございました。

tomzuin hさんの「bird people」はMP3でも試聴することができますので、SONICA RECORDSのサイトもご覧になってみてください。また、tomzuin hさんがプロデュースし、エレクトロサウンドを担当する大木彩乃さんのライブが12月10日に吉祥寺 MANDA-LA2で行われる予定です。
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