DTM・デジタルレコーディング/デジタルレコーディング基礎知識

ノイズはどうやったら防ぐことができるのか ノイズリダクションを活用しよう(2ページ目)

レコーディング時にノイズが混入してしまい、後でとっても気になるというケースはよくあります。そんなときに役立つのがノイズリダクションソフトです。ここでは、その活用法を簡単に紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■ノイズの種類によって、ノイズリダクションを使い分けよう

さて、それでもダメな場合、もしくはすでにレコーディングしてしまい、やり直しが効かない素材からノイズを取り除きたいという場合に、ノイズリダクションという手段が出てきます。

ノイズリダクションの装置にはさまざまなものがありますが、コンピュータを利用しているのであれば、やはりソフトウェア的に取り除くというのが有効な手段です。ただハードウェアを使うにせよ、ソフトウェアを使うにせよ、多少知識をもって取り組まないとなかなかいい結果を得られません。

では、その知識とはどんなことなのでしょうか?

それは、ノイズにはいくつかの種類があり、混入しているのがどのタイプのノイズなのかを知った上で、それ専用のノイズリダクションを使う必要がある、ということです。つまり、ノイズの種類を見極める知識が必要というわけです。

とはいえ、別に難しいものではありません。ノイズには大きく3種類があるので、その特性を知っておけばいいだけの話です。具体的にいうと、
   ●ハムノイズ
   ●ヒスノイズ
   ●クラックルノイズ
の3種類でしょう。もちろん、そのほかにも雑踏といった環境ノイズや、デジタル信号がレベルオーバーした際に発生するクリップノイズといったものもありますが、ノイズリダクションで除去可能なのは、上記の3種類が中心となるのです。

ただし、ノイズリダクションは、すべてのノイズを完全に取り除けるものではありません。また、ノイズリダクションをかけることによって、原音をも損なう可能性が高いので、多様することは避けるのが無難ではあります。
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